アクアリウムをやっていく中で欠かせないのが水換え。なぜ水換えが必要になるのかは、以前の硝酸イオンの説明で解説しましたね。もちろん長くアクアリウムをやっていて硝酸イオンが溜まりづらい環境や設備を構築できればその回数はガクンと減りますが、始めたばかりのころはそうはいかないものです。だいたい2週間に1回はくらいは水換えをやることになると思います。そんな水換えについて、基本的な考え方と効率の良い方法、そして何よりは間違いのない知識を今回もおなじみのAzumacchiに教えてもらいます。ということで今回のアクアリウムを始めるための初心者マニュアルvol.011は初めての水換えでも失敗しない安心な方法とやり方です。
アクアリウムにおける水換えの基礎知識
シュレさま
Azumacchi
シュレさま
Azumacchi
シュレさま
前にも話したとおり、魚を水槽で飼ってると硝酸イオンが溜まってくるんだよ。で、この硝酸イオンを外に出すために水換えが必要ってワケさ。
Azumacchi
シュレさま
ほかにも水槽の砂の中なんかにゴミも溜まってくるから、ついでに水といっしょに吸い出して捨てるよ。
Azumacchi
シュレさま
ふぅん。その水槽の水を吸い出すってのはどうやるのさ??
水槽用にこういうお掃除用ホースが市販されてるんだよ。
Azumacchi
シュレさま
うん。まず砂利の中のゴミを吸い込めるように作られてる。それから手押しのポンプがついてるから、ポンプを何回か握るだけであとはサイホンで自動的に水が出てくるんだ。
Azumacchi
シュレさま
シュレさま
まず第一に、水換えをする日は魚に餌をやらないこと。水換えのショックで吐き戻すことがあるからね。それから水換えをする量だけど、だいたい水槽の水量の3分の1から半分ぐらい換える。あんまり多く水換えすると水質が急に変わって魚にダメージがあるかもしれない。
Azumacchi
水換え当日は餌をやらない。水換え量は全体の3分の1~半分に抑える。
シュレさま
で、水換え作業に入る前にかならず機械の電源を全部切ること。ヒーターは空気中に出ると空焚きになって壊れるし、ほかの機械もひょっとしたら水がかかって感電するかもしれない。
Azumacchi
水槽に繋がっている機械の電源はすべて切る。
シュレさま
あとは細かいことだけど、どうしても水換えの作業をすると水が散るから、水槽の周りが濡れても大丈夫なようにタオルなんかを敷くといいね。
Azumacchi
シュレさま
あとはバケツに水を抜いていくんだけど、そのとき水換えホースで砂利の中とかレイアウトに使ってる石の下なんかも掃除するんだ。
Azumacchi
バケツがいっぱいになったら水を捨てて、また水を抜く。この作業を換えたい水の量だけ繰り返す。簡単だよ。
Azumacchi
シュレさま
水が抜き終わったら次はバケツを使って新しい水を用意する。このとき用意する水はかならず水槽と温度を合わせよう。だいたいズレても1~2℃ぐらいに留めてほしいな。
Azumacchi
新しい水と水槽の水の温度のズレは1~2℃程度に留める。
シュレさま
そう。水温がちょっと低くなる分にはまだ耐えれる魚が多いけど、高くなるのは結構ツラいね。次に海水魚なら人工海水の素を溶かす。水槽を立ち上げたときと同じように比重計で確認して1.024を目指そう。
Azumacchi
シュレさま
あと言い忘れてた。水道水を使うときにはかならずカルキ抜きを使うこと。人工海水の素には最初から入ってることも多いね。
Azumacchi
シュレさま
水道水のカルキ(塩素)は魚のエラとか粘液にすごく刺激が強くてストレスになったり、弱い魚は死んじゃう。あと、もともと殺菌用だから硝化細菌にも効果てきめんだよ。
Azumacchi
水道水のカルキは魚と硝化細菌の両方にダメージがある。
シュレさま
そいつはマズいね。忘れないようにするよ。で、水が用意できたあとは?
あとは水槽に入れていくだけなんだけど、ここで一工夫必要なんだ。
Azumacchi
シュレさま
バケツからそのまま水槽に水を入れると、水の勢いで砂がえぐれたりレイアウトが崩れたりする。そうするとせっかくキレイに掃除したのにまたゴミが舞って汚くなる。
Azumacchi
シュレさま
だからあらかじめ、バケツから水が落ちるところにウールマットとかビニールを敷いて受けてやるんだ。
Azumacchi
シュレさま
そう。簡単にできて効果抜群だからぜひ試してほしい。
Azumacchi
水槽に水を入れるときは、落水部にウールマットやビニールを敷いて水を受ける。
シュレさま
水を張りおわったら、切ってた機械の電源を全部入れよう。ここでヒーターが切れたままだった、なんてのが一番よくある失敗だから入念に確認するんだ。
Azumacchi
シュレさま
あとは水槽の機械がちゃんと動いてるか確認して、問題なければ水換えは完了だよ。お疲れ様。
Azumacchi
シュレさま
う〜ん。魚もびっくりしてるし、餌は次の日からあげようか。水換え当日はゆっくりさせてあげよう。
Azumacchi
水槽の水換え方法のまとめ
今回はAzumacchiに水槽の水換え方法について教えてもらいました。いくつか注意点があったのでまとめておきます。
- 水換え当日は餌をやらない。
- 水換え量は全体の3分の1~半分に抑える。
- 作業の前に水槽に繋がっている機械の電源はすべて切る。
- 水道水のカルキは魚と硝化細菌の両方にダメージがある。
- 水槽に水を入れるときは、落水部にウールマットやビニールを敷いて水を受ける。
- 水換えが終わったら、機械がちゃんと作動しているか再確認。
注意点を守っていれば、水換えも難しくないことが分かりましたね。水換えはアクアリウムと切っても切り離せない必須の作業ですが、魚の健康のためにも定期的に行いましょう。
水換えをする間隔は、アクアリウムで水換えの時期が簡単に出せる計算機|アクアリウム初心者マニュアルvol.012を使えば簡単に計算できますよ。