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魚や水中生物にとってよくない亜硝酸イオンについて|アクアリウム初心者マニュアルvol.009

魚や水草にとってよくない亜硝酸について|アクアリウムを始めるための初心者マニュアルvol.009

前回の記事魚や水中生物にとってよくないアンモニアについて|アクアリウムを始めるための初心者マニュアルvol.008では硝化プロセスの第一弾であるアンモニアについての基礎知識Azumacchiに説明してもらいました。

今回は硝化プロセスの第二弾として亜硝酸イオンについて説明してもらいます。魚などの水中生物にとって亜硝酸イオンがどういう悪影響をおよぼすのか?そもそも亜硝酸イオンとは何なのか?などアクアリウムにおける亜硝酸についての基礎知識についてAzumacchiに聞いていきたいと思います。

アクアリウムにおける亜硝酸の基礎知識

シュレさま

やぁ、Azumacchi。
やぁ、シュレ様。。。

Azumacchi

シュレさま

今日はアクアリウムの何の話?
今日はね、硝化プロセスの第二弾亜硝酸についてだよ。

Azumacchi

シュレさま

亜硝酸ね。
そう亜硝酸。亜硝酸イオンは化学式では「HNO2-」なんだけど、これもお魚さんとかの水中生物にとっては有害な成分なんだよ。

Azumacchi

シュレさま

なるほどね。ところで硝化プロセス第二弾って言ってるけど、硝化プロセスって何?
アクアリウムにおける硝化プロセスてのは、バクテリアによってアンモニア→亜硝酸イオン→硝酸イオンと酸化が進むことを言うんだけど、硝化プロセスについては今度詳しく説明するよ。

Azumacchi

シュレさま

分かったよ。バクテリアが分解とかでアンモニアを亜硝酸イオンに、亜硝酸イオンを硝酸イオンに変えてくってことでいったん理解しとくよ。
だね。

Azumacchi

硝化プロセスとはアクアリウムにおいてはアンモニア→亜硝酸イオン→硝酸イオンとバクテリアが分解していく流れのこと。

シュレさま

さて、さっそく亜硝酸イオンについて教えてよ。
うん。亜硝酸イオンでまず知っておくことはアンモニアの次に有害だったことだね。

Azumacchi

シュレさま

なるほど。亜硝酸イオンが増えるとどうなるの?
亜硝酸イオン濃度が高くなると、お魚なんかの水中生物にはいろいろな症状がで始めるんだけど、その量によっても違うんだ。

Azumacchi

亜硝酸イオンも水中の濃度によって水中生物の症状は違う。

シュレさま

アンモニアみたいな感じだね。
そういうことだね。順番に説明していくよ。

Azumacchi

まず、1リットルあたりに0mgのときね、これは言うまでもなくお魚さんたち水中生物は健康的で元気な生活を送れてるよ。

Azumacchi

シュレさま

それくらいわかるよ。次は?
次は1リットルあたりに0.15㎎になってる時ね。これくらいだとまだ大丈夫な感じ。許容範囲っていうか理想的な環境ではないけど、それほどお魚さんたち水中生物にとって影響はないよね。0ではないけど。この状態が続くようだと水換えなどの対策を検討かな。

Azumacchi

シュレさま

なるほどね。次は?
次は1リットルあたりに0.25㎎をこえたあたり。これくらいになっちゃうとエビやカニなんかの無脊椎動物や亜硝酸イオンに敏感でデリケートな水中生物にとっては危ない状態だね。

Azumacchi

シュレさま

ふむふむ。次は?
次は1リットルあたりに0.5㎎になった場合。この状態が長時間続いて生存できる水中生物は少ないかな。特にエビやカニなんかの無脊椎動物や海水魚にとっては致命的とも言えるね。

Azumacchi

シュレさま

あぶないね。まだある?
あるよ。1リットルあたりに1.0㎎になった時。完全に危機的で致命的な状況だね。ほとんどの水中生物が危ない。淡水・海水かかわらずね。

Azumacchi

シュレさま

なるほどね・・・。またさ、アンモニアの時みたいに表にまとめといてよ。
わかったよ・・・。

Azumacchi

1リットルあたりの
亜硝酸量
危険度や水中生物の症状
0㎎ 理想的な水質環境。
お魚などの水中生物も元気に健康的に暮らしています。
0.15㎎〜 許容範囲ではあるが、水換え等の改善の目安となる。
0.25㎎〜 エビやカニなどの無脊椎動物や亜硝酸イオンに弱い水中生物にとっては危ない状態。
0.5㎎〜 エビやカニなどの無脊椎動物や海水魚にとっては致命的。ほとんどの水中生物が長時間の生存がむずかしい。
1㎎〜 危機的な状況。多くの水中生物にとって致命的な状態。
まとめといたよ。。。

Azumacchi

シュレさま

うん。亜硝酸イオンってそういえばどうしてできるんだっけ?
まぁ、それが硝化プロセスの話なんだけ、亜硝酸イオンができる理由だけ簡単に説明するね。

Azumacchi

シュレさま

うん。
アンモニアはフンやエサの残り、お魚さんの代謝なんかで水中にできるって話したよね?

Azumacchi

シュレさま

してた気がするね。アンモニアの話の時にね。。。
したんだけどね、まぁそれはいいや。そうやってアンモニアができるんだけど、できたアンモニアがどうなると思う?

Azumacchi

シュレさま

もちろんわからないよ・・・。
水中のアンモニアをまたバクテリアが分解するんだよ。

Azumacchi

シュレさま

あ、そうなんだ。フンやエサも分解してアンモニアも分解してって、バクテリアってすごいね。
そうなんだよ。ただ、エサやフンを分解してアンモニアにするバクテリアとアンモニアを分解して亜硝酸イオンにするバクテリアは別物なんだけね。

Azumacchi

シュレさま

あ、そうなの?
まぁ、このあたりはそのうち詳しく説明するよ。

Azumacchi

シュレさま

うん。ところでさ、亜硝酸イオンが増えた時はどうしたらいいの?
亜硝酸イオンが増えた時はすぐに解決する方法としてはやっぱり水換えになるね。

Azumacchi

亜硝酸イオンが増えた場合の対策としてはまずは水換え。

シュレさま

水換えね。アンモニアの時と一緒だね。
だね。次は濾過材含めた濾過器や濾過機能の見直しになるんだけど、ここで2パターンあるんだよね。

Azumacchi

シュレさま

2パターン?
そう。

Azumacchi

シュレさま

「そう。」じゃなくて、教えてよ。
うん。まずは水槽を立ち上げたばかりの時。この場合はバクテリアが定着しているかが重要になるから、バクテリアの定着しやすい環境を作る。

Azumacchi

水槽を立ち上げてまもない時はバクテリアの定着のための環境作りを考える。

シュレさま

なるほどね。次のパターンは?
次のパターンは亜硝酸イオンの分解がうまくいってたのに、突然悪くなった時。

Azumacchi

シュレさま

うんうん。
この場合、もちろんバクテリアの定着についても大事なんだけど、濾過材(濾材)がつまってないかとかの確認も必要だね。

Azumacchi

濾過材(濾材)につまりがないかなどチェックする。

シュレさま

なるほどね。
あと、両方のパターンで大事なのは濾過器や濾過機能が水量にあってるかのチェックね。ここはアンモニアの時と一緒だよね。

Azumacchi

シュレさま

だったね。
あとバクテリアが定着してないと感じた時はバクテリアをいれてあげるってのも必要かな。

Azumacchi

シュレさま

バクテリアをいれる?
そうそう。こういうバクテリアが売ってるんだけど、オススメを紹介しとくよ。

Azumacchi

シュレさま

ありがとう。ところで亜硝酸イオンが増えると危険ってのは分かったけど、どういうお魚さんたちはどういう症状になるの?
うん。いいとこに気がつくねシュレ様。亜硝酸イオンが増えると亜硝酸中毒ってのになるんだよ。

Azumacchi

亜硝酸イオンが増えると亜硝酸中毒になる。

シュレさま

Azumacchi、その亜硝酸中毒の症状はどんな風になるのさ?
うん、お魚さんたち水中生物が亜硝酸中毒になると、基本的には酸欠みたいな症状になるんだよ。

Azumacchi

シュレさま

うんうん。
たとえば口をパクパクさせたりなんかの呼吸が早くなる行動とか、なんか苦しそうな状態になるよ。

Azumacchi

亜硝酸中毒になると酸欠状態になる。

シュレさま

なるほどね。
うん。

Azumacchi

シュレさま

亜硝酸もなんかで測れるんだよね?
測れるよ。前回のアンモニアの時に紹介した試験紙や試薬で測れるよ。もう一回紹介しとくね。

Azumacchi

亜硝酸イオンも試験紙や試薬で測る。

シュレさま

亜硝酸イオンについてはこんなところ?
そうだね、基本的にアクアリウムを始める時に知っておいてほしい知識としてはこんなもんだね。

Azumacchi

シュレさま

ありがとう、またねAzumacchi。
またねシュレ様。

Azumacchi

アクアリウムにおける亜硝酸の基礎知識まとめ

さて今回はアクアリウムにおいての亜硝酸イオンについてAzumacchiに教えてもらいました。亜硝酸イオンはアンモニアほどではないとしても気をつけなければいけないですね。次回は硝酸イオンについての記事を予定しています。ありがとうございました!

では最後にアクアリウムにおける亜硝酸イオンについてまとめておきますね。

亜硝酸イオンの発生原因について

亜硝酸イオンはバクテリアがアンモニアを分解して酸化することによって発生する。

亜硝酸イオンの測り方について

亜硝酸イオンは試験紙や試薬で測ることができる。亜硝酸についてもアクアリウムをやる以上できるかぎり毎日チェックするようにする。

亜硝酸中毒の症状について

亜硝酸中毒は酸欠状態になるため口パクパクさせたり、息苦しそうな行動がみられる。

亜硝酸イオンが増えてきた場合の対策について

水槽が立ち上がったばかりのころはバクテリアの定着を促すような環境を整えたり、バクテリアを補充したりする。突然悪くなった時は濾過材(濾材)のつまりなどのチェックが必要。また常に濾過器や濾過機能が足りているかは考える必要がある。

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