いつも悲しくなりますが事故や事件のニュースで重体○名、重傷○名という表現を聞いたことありませんか?この重体と重傷に違いがあるのでしょうか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは重体と重傷の違いについてです。
重体とは!?
重体とはとは事故や事件だけでなく命に関わるほどの重く、深刻な状態なことで重態とも表記することがあります。つまりなんらかの病気もしくは怪我の人が脳もしくは内臓器官などに大きな問題があり、生命の維持において深刻な状態であることを簡潔に分かりやすく伝えるために用いられる容態を表す言葉です。よく聞くニュースなどで意識不明の重体と聞きますが、これは病気や怪我などで命に関わる状態であるということです。
重傷とは!?
重傷とは重体とは違い深刻で大きな怪我ではありますが、とりあえずのところ命に関わる状態ではないということになります。重体が容態を表していたのに対して、重傷は怪我の程度を表している言葉になります。重傷はおおよそ全治1ヶ月以上の怪我などのことを言う場合が多いですね。
では、「重体の父親と重傷の子供」という表現があった場合どちらの方が深刻なのでしょうか?そうです。重傷の父親ということになります。
ちなみに重傷は怪我の場合にのみ使う言葉です。
重体と重傷の違いまとめ
- 重体(重態)は病気や怪我を負った人の容態を表す言葉
- 重傷は怪我や負傷の程度を表す言葉
- 重傷より重態の方が生命が危機的状況
- 重傷は怪我の場合にのみ使う
重症とは!?
重症とは一般的に病気の状態が重いことを指します。重傷が怪我であったのに対して重症は病気です。この重症という言葉は消防庁で「傷病の程度が3週間以上の入院を必要とするもの」と定義されており怪我に限った話ではなさそうですが、世間的には怪我のときには重傷を使うようです。