食べたい肉料理で人気なのはやっぱり焼肉、そしてステーキですよね。近年はファミレス感覚のステーキ屋さんのチェーン店なども増えて気軽に食べられるステーキの専門店も増えてきました。しかし神戸牛や松阪牛などの高級和牛の場合は、滅多に口にできるものでもありません。さてそんなステーキのメニューにサーロインとリブロースってあるのはご存知ですか!?メニューに載っている写真などを見てもどちらも美味しそうと思いますが、違いがよくわからないと思う方もおられるのではないでしょうか。ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは肉のサーロインとリブロースの違いについてです。
サーロインとは!?
サーロインとは、牛の部位の中でもステーキ肉の代表としてイメージされ、高級なお肉として人気のところです。牛の背中の真ん中部分のうち、お尻(ランプ肉)の方側にある部位です。

サーロイン
脂肪と赤身が程よいバランスで混ざっており、ステーキ肉として最適と言われており、親しまれている部位とされています。
他の部位と違い、サーロインは〇〇ロースなど部位の直接の名称と違うように感じますね。何故でしょうか。
サーロインの名前の由来は諸説あるようで、イギリス国王ヘンリー8世が夕食にこの部位のステーキを食べた際、あまりの美味しさに「この肉にsir(サー)の称号を与える」と言ったことから、「サー(ナイトの爵位の称号)」×「ロイン(腰肉)」で「サーロイン」になったという説があると言われています。
他にはフランス語の「sur」が「上部」、「longe」が「腰部」の意味の「surlonge(シュールロンジュ)」と呼ばれていたものが、英語圏でなまって「sirloin(サーロイン)」となったという説があるそうです。
フランス語説が自然でありナイトの称号説の方は俗説と言われることもあるようです。
リブロースとは!?
牛の肩から腰にかけての肉を「ロース」とされており、ロースは頭に近い側から「肩ロース」、「リブロース」、「サーロイン」と分かれています。
リブロースは中心部分に長円形のロース芯と呼ばれるロースの中でもやわらかくて味がよい部位が含まれており、牛肉の部位の中でも最も霜降りになりやすい部分と言われています。

リブロース
リブロースとサーロインは牛の二大高級部位と言われ、どちらも牛一頭から20kg程度しか取れない希少部位とされているそうです。
「ロース」は「roast(焼く)」と言う意味から来ていて、リブは英語の「rib(肋骨、あばら)」からとのことです。「ロースト」からきている「ロース」の部位は焼くのに最適と言われ、ロースという部位の総称の中に入るリブロースもサーロインもステーキやローストビーフにぴったりと言われています。
サーロインとリブロースの違いまとめ
- サーロインは牛の背中にあるロース部位の中で中心より後ろの部分。
- リブロースはロース部位の中の肩ロースとサーロインの間のリブ(肋骨)に当たる部分。
- サーロインもリブロースもロースの中の部位。どちらも牛一頭から20kg程度しか取れない希少部位
- 肩側にあるリブロースと腰側にあるサーロインは味に少し違いがあるそうです。
観てもらいたい動画!!