釣りでは朝マズメ、夕マヅメなど、魚が良く釣れると言われる時間帯があります。その他に海釣りで重要になってくるのが干潮・満潮の時間です。干潮や満潮の時間を知り、タイミング良く釣り場に入ることで釣果がグッと上がります。干潮・満潮の時間を知るには潮汐表(タイドグラフ)を使いますが、イマイチ読み方が分からないという方もいますよね。ということで今回は潮汐表の読み方について解説していきます。
そもそも干潮・満潮って何?
地球の自転によって月との距離が変動し、月の引力で海が引っ張られて発生するのが干潮・満潮といった潮の満ち引きです。この干潮・満潮は一日の間に変動する潮位のことを指します。さらに、月と太陽が重なり合う満月や新月には干潮・満潮の差が大きくなる大潮に、半月だと差が小さい小潮になり、これを潮汐と呼びます。
潮汐表を確認する場合、まずは大潮・小潮がいつなのかを確認し、さらにその日の干潮・満潮の時間を調べていきます。
潮汐には大潮や小潮だけでなく、細かく分類があります。以下の表を参考にしてください。
潮汐 | 特徴 |
---|---|
大潮 | 新月・満月の前後数日 |
中潮 | 大潮と小潮の間の期間 |
小潮 | 半月の前後数日 |
長潮 | 小潮の後、干満の変化が緩やかな時期 |
若潮 | 長潮から大潮に向かって干満差が大きくなっていく時期 |
潮汐の調べ方・読み方
インターネットから潮汐を調べるには、気象庁の潮位表がオススメです。調べたい地点を指定すると、直近15日間の潮位表が表示されます。まずは月のアイコンを確認しましょう。新月・満月前後数日が大潮、半月前後数日が小潮になります。さらに、その日の満潮・干潮の時間と潮位が表示されていますね。
ここで一つ要注意なのですが、ここに表示されている時間というのは、潮位が満潮なら最高に、干潮なら最低になる時間です。この時間から後30分~1時間は潮止まりといって、潮がまったく動かなくなります。また、この時間を起点として、満潮ならその後干潮に、干潮ならその後満潮に変化していくことにも注意してください。
釣りに最適なタイミングはいつ?
釣りに最適な潮汐は大潮と言われています。これは大きく潮が動くことで魚も活性が上がり、餌食いが良くなるためです。釣りに行くときには、まず潮汐が大潮かどうかを調べましょう。では潮位はどちらが良いのかという問題ですが、先ほどお話ししたとおり、潮が動くと魚の活性が上がります。つまり、潮汐表や潮位表から満潮・干潮時間を調べて、潮が満ちてくる所を攻めるか、潮が引いてくる所を攻めるかが重要です。満潮へ向かう潮のことを上げ潮、干潮へ向かう潮のことを下げ潮と呼びます。
一般的には満潮へ向かう上げ潮の方が、魚が岸近くまで寄ってくることから狙いやすいですね。ただポイントによっては、干潮で潮が引くと普段届かない場所まで仕掛けを投入できる場合もあります。さらに狙う魚種やポイントによっても、上げ潮より下げ潮の方魚の食いが良いということもあり得ます。とはいえ、初めて行くポイントでは、大潮の上げ潮を狙っていくのが無難でしょう。満潮から干潮までの間は大体6時間ほど空きますから、満潮時刻の数時間前から釣り始めるのが良いのではないでしょうか。
何度か同じポイントに通い、魚が釣れた時の潮汐や潮位を記録しておくと、だんだんとそのポイントや魚によっての釣れるタイミングが分かってきます。こういう分析も釣りの面白さの一つですよね。
釣りに最適なタイミングは・・・
大潮の日で、満潮に向かう上げ潮が無難
観てもらいたい動画!!