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黒潮、親潮って何??|回遊魚を狙うには海流が重要

黒潮、親潮って何??|回遊魚を狙うには海流が重要

堤防からのサビキ釣りで気軽に狙えるサバイワシ、はたまた船からの狙うカツオシイラキハダマグロなど、回遊魚の仲間はその引き味の強さもあって釣りの対象として大人気です。これら回遊魚を狙う場合、とくに重要となるのが、黒潮親潮といった海流に関する知識ですね。今回は海流の基礎知識について解説していきます。

海流とは

海流というのは、海の中で発生する水平方向の流れを指す言葉です。海の流れというとよくにた言葉に潮流がありますが、潮流が一日の内に数回流れの方向が変わるのに対して、海流はほぼ一定方向に流れ、周期性もありません。

海流は地球規模で発生していて、主に暖流寒流に分類されます。暖流とは低緯度から高緯度に流れている海流のことで、周囲より水温が高く温暖な海流です。一方の寒流は逆に高緯度から低緯度に流れ込む海流で、周囲より水温が低く寒冷な海流です。

暖流は高水温で魚が豊富ですが、プランクトンは少なく貧栄養な海流です。一方の寒流は魚は少ないですが、プランクトンが豊富で、暖流と寒流がぶつかり合う地点は魚が好む良い漁場となります。

日本近海の海流

黒潮、親潮って何??|回遊魚を狙うには海流が重要

日本近海の海流

日本近海には、太平洋側日本海側にそれぞれ暖流と寒流が流れ込んでいます。暖流の太平洋側が親潮、日本海側が対馬海流です。一方の寒流は、太平洋側が親潮、日本海側がリマン海流と、暖流と寒流が合わせて4つ流れ込んでいます。

太平洋側の黒潮と親潮がぶつかり合う三陸沖、日本海側で対馬海流とリマン海流がぶつかり合う北陸や山陰沖のことを潮目と言い、魚が豊富な暖流と、餌となるプランクトンが豊富な寒流がぶつかっているためとても良い漁場になります。

潮目では植物プランクトンを餌にする動物プランクトンが豊富で、動物プランクトンを餌とする小魚が潮目にむかって黒潮を北上していきます。またそれらの小魚を餌とするサバやカツオ、シイラなども小魚を追っていくため、回遊魚が豊富になるんです。

黒潮の蛇行

黒潮が太平洋側を流れるルートは一定ではなく、年によって変わります。通常は日本列島に沿ってまっすぐに流れますが、紀伊半島のあたりで大きく迂回することがあり、その状態を黒潮大蛇行と呼びます。

黒潮大蛇行が発生すると、水温が低く餌となる小魚が減り、それにともなって回遊魚も回ってこなくなります。一方で、水温が低い場所の水温が高くなって、普段は釣れない回遊魚が釣れることもあり、全国的に影響があるんです。最近では2017年から黒潮大蛇行が続いており、これは12年ぶりの発生なんだそうです。

黒潮の予測情報はインターネット上でも逐次報告されています。各地の釣果情報と、黒潮の流れを合わせて読むことで、より海の状況を把握できるようになるでしょう。

参考 黒潮親潮ウォッチ海洋研究開発機構

海流と回遊魚の関係

たとえば、餌となる小魚を追って、三陸沖の潮目にむかって黒潮を遡上していくカツオを上りカツオ。たっぷりと餌を食べ、よく太って黒潮を下り戻ってくるカツオを下りカツオと言います。お刺身にして美味しいのは脂のたっぷり乗った下りカツオで、高級品ですね。ところが、釣りの観点から見ると、上りカツオのほうがこれから貪欲に餌を食べるところなので、難しいテクニックも必要なく簡単に釣ることができます。

また死滅回遊魚といって、冬の低水温期には死んでしまう南方の魚が暖流に乗って流れてくることがあります。メッキと呼ばれる南方のロウニンアジの幼魚やナンヨウカイワリなど、南方の魚が本州で釣れることもあるんです。


観てもらいたい動画!!