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「ブラックバス」と「スモールマウスバス」の違いをご存知ですか!?

「ブラックバス」と「スモールマウスバス」の違いをご存知ですか!?

ルアー釣りのターゲットとして大人気なブラックバス。よく似た魚にスモールマウスバスという魚もいて、ブラックバスと同じようにルアー釣りのターゲットです。どちらも今は特定外来生物という扱いになっていて、生きたまま持ち帰ったり飼育することが禁止されている魚です。このブラックバスとスモールマウスバス、姿かたちはそっくりなのですが、生息場所や習性に大きな違いがありました。ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはブラックバスとスモールマウスバスの違いについてです。

ブラックバスとは!?

ブラックバスという名前は実は通称で、ラージマウスバス(オオクチバス)スモールマウスバス(コクチバス)を合わせてブラックバスと呼びます。とはいえ、ラージマウスバスの方が広く日本全国に生息していてメジャーなことから、ブラックバス=ラージマウスバスという扱いを受けることがほとんどです。

ラージマウスバスは1925年に、食用の養殖を目指して日本に持ち込まれました。初めは神奈川県の芦ノ湖に放流されましたが、その後全国に広まっていて、その名の通りの大きな口と貪欲な食性から在来の魚を捕食することが問題になっています。

ラージマウスバスは流れの緩やかな沼や池、湖を好み、草むらや岩など人工物の影にジッと潜んで餌を待ちます。河川にも生息していますが、大抵は下流域の流れがとても穏やかな箇所を好んで生息しています。また体色は緑がかった黒色をしていて、ブラックバスという通称の由来にもなっています。

スモールマウスバスとは!?

一方のスモールマウスバスというのは、こちらも1920年にラージマウスバスと共に芦ノ湖へ持ち込まれましたが、ラージマウスバスと違って上手く定着しなかったと言われています。ところが1990年代に入ると、福島県の桧原湖で発見され、その後長野県などでも見つかりました。今では日本各地に生息が広がっていますが、これは人為的な放流があったと言われています。

スモールマウスバスはラージマウスバスと比較し、その名の通り口が小さいのですが、これは全長に対する頭の割合が小さいためです。つまり小顔なんですね。また体色が茶色~黄銅色をしている点もラージマウスバスと異なります。

スモールマウスバスは流れのある場所を好み、河川によく生息しています。また回遊する習性があって、活発に泳ぎ回りながら餌を探すんです。こういう習性も、ラージマウスバスとは違っているんですね。またラージマウスバスは比較的涼しい地域を好み、東日本に多いのも特徴です。

ブラックバスとスモールマウスバスの違いまとめ

  • ブラックバスはラージマウスバス、スモールマウスバスを含めた呼び方
  • ラージマウスバス=ブラックバスと呼ぶことが多い
  • ラージマウスバスは流れのない湖沼や池を好む
  • スモールマウスバスは流れのある河川を好む

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