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「死亡率」と「致死率」の違いをご存知ですか!?

「死亡率」と「致死率」の違いをご存知ですか!?

病気や事故のテレビ番組や新聞を見ていると時折でてくるのが死亡率致死率と表現。どちらも高いと残念な言葉だとは思いますが、この2つって実は違うのです。ということでみなさん死亡率と致死率の違いってご存知ですか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは死亡率と致死率の違いについてです。

死亡率とは!?

よく会話やニュースで耳にする死亡率。「ある病気の死亡率は○○%です。」とか現在でいうと「新型コロナウイルスの死亡率は○○%です。」などのような表現が多いと思います。さてこの死亡率ですが、死亡率とはある病気で亡くなった方を総人口で割ったものです。例えばがんで亡くなった方が年間500万人いたとしたら、日本でのがんの死亡率は「500万人÷1.2億人」ということになります。日本の人工やがんで亡くなった方の数はアバウトです。

ですので、死亡率と致死率の違いをはっきりと理解してないと必要以上に慌てたり、怖がったりすることになりますね。

ちなみに日本で死亡率の高いものは「悪性新生物」「心疾患」「脳血管疾患」「老衰」「肺炎」の順番だそうです。「悪性新生物」とはいわゆるガンのことですね。厚生労働省の発表でいくと20〜40歳までの死亡率の1位は自殺のようです。残念な感じですね。

致死率とは!?

致死率は死亡率とは違いある病気にかかった人がその病気で死に至る割合です。例えばガンになった方が2,000万人いてその中の500万人の方が亡くなったとしたら、「500万人÷2,000万人」という計算になります。つまり致死率は死亡率よりその病気やウイルスがどの程度死に対して危険なものかを表していると言えます。狂犬病などはかなり高い致死率になり100%近いと言われています。

致死率が高いウイルス性の病としては、「エボラ出血熱」「マールブルグ病」「クリミア・コンゴ出血熱」「ラッサ熱・南米出血熱」などがあります。インフルエンザにおいても通常の場合だと致死率が0.1%未満と言われていますが、新型インフルエンザの致死率は10%〜20%を超えてくると予想している機関もあるそうです。

死亡率と致死率の違いまとめ

  • 死亡率は総人口で割る
  • 致死率はその病気などにかかった全体数で割る