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「海藻」と「海草」の違いをご存知ですか!?

「海藻」と「海草」の違いをご存知ですか!?

サラダの材料になったり、味噌汁の具にもなるコンブやワカメ、海ぶどう。これらを海藻と呼ぶのはみなさんご承知の通りですよね。一方、海草という言葉もあります。どちらも読みは「かいそう」ですが、海藻と海草、一体何が違うのかご存知でしょうか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは海藻と海草の違いについてです。

海藻とは!?

海藻というのはその名のとおり、海に生息する藻類を表す言葉です。褐藻、紅藻、緑藻など体の色によって区別され、分布する水深が深いほど赤っぽくなっていくと言われています。海藻は植物のように根や茎、葉の区別があるように見えますが、実際のところ機能的には明確に別れていません。根に見える部分も、植物のように栄養を吸収することはなく、もっぱら岩へくっ付くため存在しているので仮根とも呼ばれます。

実は海藻というのはとても曖昧な言葉で、明確に分類が定まっている訳ではありません。これはそもそも、藻類というのが光合成を行う生物のうち、コケ植物、シダ植物、種子植物を除いた生物の総称だからです。つまり藻類というのは分類としてはとてもあやふやで、光合成をする生物程度の意味合いしかないのです。

海草とは!?

一方海草というのは、主にアマモの仲間を指す言葉です。アマモは海に生息していますが、陸上から海に逆戻りした種子植物の一種です。普段は地下茎を通して広がっていますが、花を咲かせて種を作り、種が漂って流れていくことで繁殖地を増やしています。

また、海藻は岩場にくっついて増えていくのに対して、海草は栄養豊富な干潟などの砂地・泥地を好んで生息します

海草は本来、海藻と同じく「かいそう」と読みますが、同音異義語としてややこしいので、海草のことは「うみくさ」と呼ぶことが多いですね。

海藻と海草の違いまとめ

  • 海藻は藻類の一種。岩場に生息する。
  • 海草は種子植物の一種。砂地・泥地に生息する。
  • 読みはどちらも「かいそう」だが、混同を避けるため海草は「うみくさ」と読む場合が多い

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