さて今回はガァガァとなく鳥の話です。そうアヒルです。ん??ガチョウだっけか??なんてイマイチはっきりとしないところですが、ガチョウとアヒルの差って分からない・・・。ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはガチョウとアヒルの違いについてです。
ガチョウとは!?
ガチョウはカモ目カモ科の雁(ガン)と同じ種類の鳥です。ガチョウはもとを辿れば野生の雁(ガン・かり)を飼育して家禽化したもので古くは古代ギリシャ人が観賞用に、古代エジプトや中国では食用にされていました。家禽として定着したのはローマ時代のことらしいですよ。この歴史はニワトリと同じくらい古いとも言われています。ただ家禽としてはアヒルの方が成長が早くガチョウは生態になるまで2年くらいを要するのでアヒルと比べると商売には向かないかもしれませんね。
ガチョウとアヒルは実際めちゃくちゃ似ています。歴史的にもかなり見間違いがあったそうですが、ガチョウはアヒルに比べると大きくて首が長いのが特徴です。またアヒルと違いガチョウは雄も雌も同じ色をしています。
他にはガチョウはアヒルと違い草や根を食べて暮らしていて、基本的には一回ツガイになった奥さんガチョウとは離れないそうです。
ちなみにあの高級食材で有名なフォアグラはガチョウの肝臓ですし、羽はダウンジャケットや羽毛布団に使われています。
アヒルとは!?
アヒルはカモ目カモ科のマガモと同じ種族の鳥です。そうなのです、ガチョウとアヒルは親戚同志なのです。ただ雁(ガン・かり)を家禽化したものがガチョウなのに対してはアヒルはマガモを家禽化したものです。アヒルはガチョウから少し遅れてローマ時代にマガモを飼育・改良して作られました。アヒルはガチョウと比べて成長が早くて約1年で大人になるため比較的商売に向いているそうです。
アヒルはガチョウに比べると小さくて首が短いのが特徴である他、ガチョウとの違いとしては雄と雌で基本的に色が違います。巣づくりの季節に近くと雄の羽の色はどんどん目立つ色に変化するらしいですよ。食生活についてはこれまたガチョウと違いカニやドジョウ、タニシなんかを食べているようです。さらにはアヒルは多くの奥さんをもつ一夫多妻制なんですと・・・。まぁ繁殖能力が強いということでしょうか。
フォアグラはガチョウの肝臓だっていうイメージが強い人が多いかもしれませんが、アヒルの肝臓を肥大化させたものもフォアグラです。というかむしろフォアグラの生産は主にアヒルなのです。
ガチョウとアヒルの違いまとめ
- ガチョウもアヒルも親戚みたいなもの
- ガチョウは雁(ガン・かり)を飼育し家禽化したもの
- アヒルはマガモを飼育し家禽化したもの
- アヒルに比べてガチョウは成長が遅い
- アヒルは一夫多妻制でガチョウは一夫一妻制
- アヒルの方がガチョウより小型で首が短い
- アヒルはガチョウと違いオスとメスで色が違うのが基本
雁とは!?
雁はガンともカリとも読まれますが、あのV字飛行で有名な鳥です。小学生のころに国語の教科書で雁の狩りをする人の物語を読んだ気がしますが、現在では雁は保護鳥となっていて狩猟は禁止です。雁はカモより大きくハクチョウより小さい鳥たちの総称で日本ではマガン、カリガネ、ヒシクイなどが生息しているようです。
マガモとは!?
アヒルの先祖であるマガモは食用のために大昔から狩猟されてきました。狩猟に詳しい人はよくアオクビと呼ばれる方も多いです。マガモは食用としては高級品でカルガモやヒドリガモなんかよりはるかにおいしく、鴨料理が有名です。ちなみにカルガモに熱を入れるとプラスチックが燃えるような匂いがしますね・・・。