お刺身やお寿司に添え物としてついてきたり、一緒に巻物になったりしている大葉。さてこの大葉のことを紫蘇と呼ぶ方もいらっしゃいませんか?実際どっちが正しいんだろう?なんて疑問がある方もお見えだと思います。
みなさんは紫蘇と大葉の違いってご存知ですか!?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは「紫蘇」と「大葉」の違いについてです。
紫蘇とは!?
紫蘇はシソ科シソ属の植物のことで原産地はミャンマーや中国と言われています。
シソというのは植物の名前のことで、食用の紫蘇のことは赤じそとか青じそと呼ばれます。シソは一年生の植物で独特の香りが特徴ですが、β-カロテン、ビタミンB群も豊富なので積極的に使いたい食材の一つでもあります。日本には数千年前に伝わったとも言われているそうですが、実際に書物に登場するのは1400年頃だそうです。
梅干しをつけるときに赤紫蘇が使われる理由は赤紫蘇にはシアニジンという成分があるからです。シアニジンとは色素成分の一つなのですが、このシアニジンが梅干しに含まれるクエン酸によって赤く発色し、梅干しが赤くなります。ちなみに赤紫蘇の旬は6,7月ころだそうです。
シソには赤じそ・青じそ以外にも穂ジソ・芽ジソいったものもあります。穂ジソはシソの花穂の部分をつかった紫蘇のことで、花をつけたままの花穂ジソと花がなくなって実が熟すまでの穂じそがあります。芽ジソはいわゆるスプラウトのことで、発芽したばかりの双葉の状態のシソの若葉のことです。
大葉とは!?
大葉とはシソの中でも青ジソのことで、刺身なんかに飾りに使われています。
つまり大葉とはシソがシソ科シソ属全体のことであるのに対して、シソの中の青ジソのことということになります。大葉こと青じその旬は赤紫蘇よりも少し長い7~10月くらいの4か月少々だそうです。
刺身についている大葉は飾りのためだけではなく、生モノということもあり大葉の細菌増殖抑制や殺虫効果にも期待されてのものです。昔お寿司屋さんの大将に、生モノについてくるものは基本的に一緒に食べることをすすめられましたが、理由はここにあったんですね。
また大葉(シソ)には食欲増進作用のあるぺリアルデヒドという芳香成分も含まれているので、夏の食欲が進まない時期にはおすすめの食材ということになります。
紫蘇と大葉の違いまとめ
- 紫蘇はシソ科シソ属の植物の総称
- 大葉はシソの中の青ジソのこと
- 梅干しに色をつけるために一緒に漬けられるのは赤じそ
観てもらいたい動画!!