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「養殖うなぎ」と「天然うなぎ」の違いをご存知ですか!?

「養殖うなぎ」と「天然うなぎ」の違いをご存知ですか!?

土曜の丑の日は過ぎてしまいましたが、暑い季節にはスタミナをつけるためにもうなぎを食べたくなりますね。うなぎといえば一般に愛知県や千葉県などで盛んな養殖のうなぎが思い浮かびますが、では養殖のうなぎと天然のうなぎ、どんな違いがあるかご存知でしょうか?今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは「養殖うなぎ」と「天然うなぎ」の違いについてです。

養殖うなぎとは!?

養殖うなぎは、天然のシラスウナギを捕まえて大きくなるまで畜養したうなぎのことです。地域にもよりますが、毎年12月〜翌年の4月ごろまでシラスウナギ漁が遡上の時期に合わせて解禁され、捕獲されたシラスウナギはボイラーを炊いて32度ほどに保たれた養殖池で飼育されます。

0.1gほどのシラスウナギを、半年から8ヶ月程度の期間で約200gに成長させます。つまり12月から年明けに捕獲されたシラスウナギは、その年の夏の土曜の丑の日には出荷されているんです。この成長の速さは、ボイラーによる保温と栄養価の高い餌を与えることで実現されます。

養殖うなぎに雌はが居なくて、すべて雄のうなぎに成長します。これは早く成長させることが原因と言われていますが、詳しいことは分かっていません。

また、通常養殖うなぎはいわゆるニホンウナギを使いますが、最近ではビカーラ種というインドネシアなど東南アジアに生息するウナギも養殖されています。見た目ではなかなか区別がつきませんが、ビカーラ種の方が皮が厚いと言われています。

天然うなぎとは!?

天然うなぎはその名の通り、自然界で捕獲されたうなぎのことです。とはいえ一口に天然うなぎと言えども、住んでいる場所によって大きな特徴があります。

渓流にまで登って生息しているウナギは、水の成分から来る泥臭さがないことが特徴です。一方、下流に住むウナギは豊富な餌を食べ、脂が良く乗っています。とはいえ、住んでいる水や川底の環境次第ではゲオスミンという臭い物質が身に蓄積し、独特の土臭いような臭いを持つことがあります。

海水が交じる河口域に生息しているうなぎは、いわゆる青うなぎといわれ珍重されます。これは河口域に多く生息するカニエビなどの甲殻類を主に食べることから、味わいと脂の乗りが良いとされているためです。

養殖うなぎと天然うなぎの違いまとめ

  • 養殖うなぎはシラスウナギを大きく育てたもの
  • 養殖うなぎにはニホンウナギの他にビカーラという外国産の種類もいる
  • 天然うなぎは生息場所によって味などの特徴が大きく変わる