ご飯、お米を使う料理としてイタリア料理に「リゾット」がありますね。イタリアンの雑炊なんてイメージがあったりしますが、お鍋の締めなどにする雑炊は日本料理の出汁で作るものとイメージされます。ではこのリゾットと雑炊って何が違うかご存知ですか!?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはリゾットと雑炊の違いについてです。
リゾットとは!?
リゾットはイタリアの米料理で、生米から作り、米を研がずに熱した香味野菜とオリーブ油になじませ、白ワインを入れスープで炊き、具材を加える料理です。具材は様々で肉、魚介、野菜などを入れ塩、胡椒、パルミジャーノ・レッジャーノなどで味を調えます。
米は日本の米とは種類が違う、「インディカ種」という細長い粒の種を使います。リゾットはパスタと同じように少しだけ芯の食感を感じられるアルデンテで炊くのが理想的だそうです。
日本のお鍋料理は近年、和風出汁だけでなく洋風なトマトスープのものなどいろんな味で楽しめています。ですが締めでご飯を入れてリゾットと呼ばれることもあるのは、調理法から厳密には違うようです。
雑炊とは!?
雑炊とは炊いたご飯を出汁などで煮込んで作る料理で、醤油や味噌などの調味料で味を付け、肉類や魚介、野菜、玉子などを具材にする料理です。
ご飯を保温したり温め直すのが難しかった時代に、冷飯の再利用方法の一種として味噌汁を混ぜて食べたりしたものが一般的だったそうです。今は鍋の締めとして残った汁にご飯を入れて作ったり、体調不良の時におかゆではなく雑炊にしたりすることもあります。
雑炊は「おじや」と言う名前の料理と同じものと言うイメージもありますが、地域や家庭により別のものとして言われることもあるようです。その時の違いは
・雑炊は炊いたご飯を一度水で洗って表面の粘りをとり、おじやは洗わずに煮込む
・雑炊は汁と一緒に温めるだけで水分を飛ばさずお米の形を残すが、おじやは水分を飛ばして煮込んで、お米の形をあまり残さない形
などがあげられると言われています。
リゾットと雑炊の違いまとめ
- リゾットは生米を研がずに白ワインとスープで炊いたイタリア料理
- 雑炊は炊いたご飯を、だし汁で煮た日本の料理
- リゾットは雑炊と違い、ほんの少し芯が残る程度のアルデンテに炊くのが理想的
- 雑炊はおじやと同じとも言われるが、違うとされる場合、ご飯を水洗いするかしないかなどの違いがあるとされる
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