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「競輪」と「ケイリン」の違いをご存知ですか!?

「競輪」と「ケイリン」の違いをご存知ですか!?

自転車競技として知らない人はいない競輪。公営ギャンブルという側面も持っていますね。一方、カタカナでケイリンと書くと、オリンピック競技にもなった自転車競技種目です。この競輪とケイリン、読みはどちらも「けいりん」ですが、大きな違いがあります。ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは競輪とケイリンの違いについてです。

競輪とは!?

競輪は、約2kmのバンク(走行路)を7~9人の選手で走り、一着にゴールするかを競う公営競技の一つです。スタートしてしばらくは先頭誘導員という役割を持った選手がペースメーカーとして先頭を走ります。この先頭誘導員に合わせて、最初はゆっくりと競技が始まるのですが、残り1周半から先頭誘導員が退避して選手同士の戦いが始まるのです。つまり、2kmをずっと全力で走っているわけではないんですね。

競輪は戦前からあった自転車によるロードレースを戦後、公営競技としたもので、1948年の自転車競技法の成立から正式に競輪という競技が始まりました。

競輪の魅力の一つとして、選手同士の駆け引きがあります。競輪ではラインといって、選手同士が結束した集団が数個出来るのが普通です。つまり競輪は個人戦でありながら、集団戦の要素も持った競技なのです。ライン取りや牽制など、勝つために様々な戦略・知略をめぐらして戦っているのですね。競輪のような、専用のコース、つまりバンクをつかって行う自転車競技のことをトラックレースといいます。

一般道でレースをするロードサイクルと異なり、トラックレースに使用する自転車は変速ギアが搭載されていません。またブレーキも無く、ギアが完全固定なのでペダルを漕いでいるときに足を止めることはできません。純粋に走ることだけを追求した自転車と言えますね。

ケイリンとは!?

一方のケイリンは、日本の競輪を元に派生した自転車競技のことです。2000年のシドニーオリンピックから正式種目として採用され、世界的に広まっています。ケイリンは5~8人と、競輪より少ない人数でレースを行います。また競輪のバンクがコンクリートなのに対し、ケイリンでは板張りです。

競輪のバンクは競技場により1周の長さが約300~500m異なり、そのため周回数も4~6周とレースごとに差があります。ケイリンでは一周250mと定められていて、周回数も8周と決まっています。またケイリンではラインを作ることは無く、完全な個人戦になります。

ケイリンもレースの最初にはペースメーカーが全選手を引っ張りますが、競輪と違って電動アシスト自転車を使うそうです。スポーツ競技として、レースごとの条件が揃うように改良が凝らしてあるんですね。

競輪とケイリンの違いまとめ

  • 競輪は公営競技。集団戦と個人戦の要素を持っている
  • ケイリンは競輪から派生したスポーツ競技で完全な個人戦
  • 競輪もケイリンもトラックレースに分類され、変速・ブレーキ無しの車体を使う

観てもらいたい動画!!