ブラックペッパーとも呼ばれる黒胡椒、ホワイトペッパーとも呼ばれる白胡椒。胡椒って2種類あるってご存知でしたか!?黒っぽい胡椒と白っぽい胡椒があるなぁってくらいに思っていた方も多いかもしれませんね。さてそんな黒胡椒と白胡椒ですが、その違いをご存知ですか?というこで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは黒胡椒と白胡椒の違いについてです。
黒胡椒とは!?
黒胡椒というのは、胡椒の実が熟す前の緑色の状態で収穫し、皮ごと天日で乾燥させたものを指します。そう、実は胡椒というのは、胡椒の木にブドウのように房でなっているんです。
胡椒の辛味成分はピペリン、香りは胡椒脂が元になっています。こういった辛味や香りの成分の大部分は皮に含まれているため、黒胡椒の方が辛味や香りが強く出ます。ちなみに熟す前の胡椒の実を、機械乾燥させたり塩漬けなどにして作るグリーンペッパーというものもあります。タイやカンボジアといった胡椒の原産国では、グリーンペッパーが使われることが多いようです。見た目のグリーンが美しく、料理が映えますよ。
辛味や香りが強い黒胡椒は、肉料理に合わせるのがセオリーです。ビーフステーキはもちろん、カルボナーラなどに合わせるとスパイシーで刺激的な香りや味でより料理が引き立ちますね。
白胡椒とは!?
一方の白胡椒は、胡椒の実が完全に熟して赤くなったものを水に浸して皮を剥き、乾燥させたものです。皮が無い分、辛味や香りがまろやかに仕上がります。白胡椒は魚など海産物料理で、下味を付けることに向いている胡椒です。また、あまり強い刺激は不要だが、味にちょっとアクセントが欲しいときにはマイルドな白胡椒が最適ですね。
胡椒の香り成分である胡椒脂は揮発性で、時間の経過とともに香りが薄くなってしまいます。料理で使うとき、都度実の状態からミルすると香りが強く出て美味しいですね。
ちなみに最近人気の柚子胡椒という製品ですが、こちらの胡椒は唐辛子のことです。これは九州地方の方言だそうで、唐辛子のことをコショウ、胡椒のことは洋胡椒と呼んでいるそうです。
黒胡椒と白胡椒の違いまとめ
- 黒胡椒は熟す前の実を、皮ごと乾燥させたもので辛味と香りが強い
- 白胡椒は完熟した実を、皮を剥いで乾燥させたもので辛味と香りがマイルド
- 胡椒の辛味、香り成分は皮に多く含まれている
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