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将棋の「王将」と「玉将」の違いをご存知ですか!?

将棋の王将と玉将の違い

最年少2冠記録など、2020年夏は将棋界は大騒ぎでした。最近はネット中継もされることが多いため、将棋のルールを知っている人はもちろん、よく知らない人でも勝負の臨場感が見れるのが楽しいと感じました。ルールをよく知らない私が見ていて疑問に思ったのが、画面をよく見ると両者の「王将」の駒が微妙に違う。なんだろうと思ったら、片方が「玉」になっていました。区別するためかなとも思いましたが、正確な「王将」と「玉将」の違いってご存知ですか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは「王将」と「玉将」の違いについてです。

王将とは?

将棋の駒で大将に相当し、上下左右と斜めの八方に1間 (けん) ずつ動ける。
この駒を取られると負けとなります。「王(おう)」ですが通称は「玉(ぎょく)」と呼ばれるそうです。

しかし、元々は「王」という駒は存在しなかったとも言われているようです。

玉将とは?

通称は「玉(ぎょく)」と言われ、動きは王将と同じです。

将棋の駒にはもともと「玉将」しかなかったようで、約11世紀半ばと推定される、最古の将棋駒とされる興福寺境内跡からの出土品には「玉将」が3枚含まれているが、「王将」は含まれていないとのことです。ではなぜ、「王」と「玉」に別れたのでしょうか。

「王将」と「玉将」には動きや役目などに違いはないですが、「天に二日なく、地に二王なし」との言葉に基づき「王将」という駒は盤上に1枚として、分けて使われるようです。そして将棋には、上位者である上手(うわて)が「王将」を使い、下位の者である下手(したて)が「玉将」を使うのが慣例となっているとのことです。

ですので、名人戦や王位戦、王将戦などのタイトル戦では、挑戦者の方が下位となり「玉将」を使うとされているようです。
平安時代には両方が玉将となっていたとも言われており、片方が「王将」に変化したのは諸説あるそうです。

  • 駒を作る人がうっかり点をつけるのを忘れた
  • 豊臣秀吉が「王は二人いらない」と日本で最初に「王」の駒を作るように命令した

という説があると言われています。

「王将」と「玉将」の違いまとめ

  • 上位者である上手(うわて)が「王将」を使う。
  • 下位の者である下手(したて)が「玉将」を使う。
  • 平安時代には両方が玉将だったが、豊臣秀吉が「王は二人いらない」と日本で最初に「王」の駒を作るようにしたという説がある。