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「放射線」と「放射能」の違いをご存知ですか!?

「放射線」と「放射能」の違いをご存知ですか!?

東日本大震災後、日本でも間近な話題となった放射能問題。よく似た放射線という言葉もありますが、放射能とは何が違うのでしょうか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは放射線と放射能の違いについてです。

放射線とは!?

放射線とは、ウランやプルトニウムといった放射性物質から放出されるアルファ線・ベータ線・中性子線・ガンマ線・エックス線などの総称です。放射線に晒されることを被爆と言い、被曝量を示す単位としてシーベルト(Sv)があります。シーベルトは人間が受けた被曝量を表す単位で、体への影響を測るときに使われます。

放射線の被曝量を示すシーベルトは総量単位で、たとえば福島第一原発事故の避難基準は年間20ミリシーベルトです。また、1時間あたりの被曝の大きさを示す毎時シーベルト(Sv/h)もよく使われる単位です。

例として、1Sv/hは一時間で1シーベルトの被曝量を受けることに相当する放射線の強さです。

放射能とは!?

一方、放射能とは、放射線を放出する能力のことです。つまり放射線を放出するウランやプルトニウムといった放射性物質は放射能があるということですね。このように放射性物質と放射能というのは違う意味を持った言葉なのですが、一部の報道などでは同じ意味合いでつかわれていることが多いですね。

放射能の強さを表す単位がベクレル(Bq)です。1秒間に1つの原子核が崩壊することを1ベクレルと定義されています。良くニュースで聞くシーベルトやベクレルといった単位は、実はまったく別のことを表している単位だったんですね。

放射性物質の持っている放射能は無限ではなく、時間の経過とともに減少していきます。この放射能が半分になるまでの期間のことを半減期と言います。半減期は放射性物質によって大きく差があり、ヨウ素131では8日、トリウム232では141億年と途方も無い期間が必要となります。

放射線と放射能の違いまとめ

  • 放射線は放射性物質から放出されるアルファ線などを示す言葉
  • 放射能は放射性物質が放射線を放出する能力のこと
  • 放射線の単位はシーベルト
  • 放射能の単位はベクレル

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