冷え性の方には本当につらい冬が本格化しましたね。今年は例年以上に暖かかった日が12月くらいまで続いていたような気がしますが、さすがに1月になると寒くなりました。夏になると今度は冷房の効かせすぎにも注意が必要です。
さてそんな冷え性ですが、毛細血管の血の循環が悪いからだよ、なんて昔いわれたことがありますが血管といえば動脈と静脈っていう有名なものがありましたね。動脈も静脈もなんとなく役割をご存知の方が多いかもしれませんが、みなさん動脈と静脈の違いってご存知ですか!?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは「動脈」と「静脈」の違いについてです。
動脈とは!?
静脈とは、人間には心臓を中心に心臓からでた勢いのある血液を流す血管と心臓へ戻る血液を流す血管があり、動脈は心臓からでた血液を流す血管です。
つまり動脈によって心臓からでた血液が体中に運ばれることになります。
次の違いといえば、筋肉の量です。
そもそも動脈と静脈には内皮の外に筋肉が覆っています。これが実は毛細血管と動脈・静脈との一番の違いなのですが、動脈と静脈の違いはこの内皮を覆う筋肉の厚みというか量に差があります。
動脈の方が静脈よりも多くの筋肉によって覆われています。これはどうしてかというと、心臓からの勢いのある血液が流れても大丈夫なように筋肉を多くして丈夫に作られているそうです。
3つ目の違いは弾力です。動脈は静脈に比べて勢いよく血液が流れるため血管自体が弾力のあるものになっています。
4つ目は逆流しないための弁のあるなしです。動脈には弁がありません。
静脈とは!?
静脈とは動脈から毛細血管を通って体中に流れた血液を心臓に戻すための血管です。動脈が心臓から全身へなら、静脈は全身から心臓へということになります。
2つ目の内皮の外側の筋肉の量は動脈に比べると静脈は少なくなっています。これは動脈と違い血液の流れる勢いがそれほど強くないため、頑丈じゃなくても良いってことですね。
3つ目の弾力についても筋肉の量と同じで、静脈は動脈に比べると弾力は小さくなっています。理由は筋肉の量と同じで血液の流れる勢いが動脈に比べると弱いからです。
4つ目の弁について。動脈ではなかった弁が静脈には静脈弁というものがあります。静脈弁は血液が心臓に戻る方向に流れるときだけ開くようになっていて、血液の逆流を防ぐ仕組みになっています。
動脈と静脈の違いまとめ
- 静脈より動脈の方が内皮の外側を覆っている筋肉が多い
- 動脈は心臓からでた血液を流す血管で静脈は心臓から戻ってくる血液を流す血管
- 静脈より動脈の方が弾力がある
- 静脈には弁があるが、動脈にはない
※こちらの記事は医学的な見地でのものではありません。あくまで雑学としての知識レベルになります。