酸味が効いていろんな料理のアクセントになるスダチとカボス。特に焼き魚やなどの焼き物にはぴったりです。見た目は両方ともなんとなく小さくて緑色のミカンみたいなユズみたいな果実ですが、その違いをご存知ですか!?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはスダチとカボスの違いについてです。
スダチとは!?
スダチもカボスもミカン科の常緑広葉樹の果実のことです。もちろん木そのものをスダチやカボスと呼びます。スダチは5月~6月頃にきれいな純白の花がつき、果実は秋くらいに実ります。
スダチとカボスの一番分かりやすい違いは大きさです。スダチはカボスに比べると見た目のサイズが小さいのが特徴です。だいたい30〜40gくらいなのでイメージとしてはゴルフボールくらいの大きさですね。
次の違いはスダチはカボスに比べると松茸などによく合うようなさっぱりした酸味のきいた果汁が特徴的です。
3つ目は強力な抗酸化作用のあるエリオシトリンがスダチの方がカボスに比べて多く含まれています。スダチに含まれるエリオシトリンはレモンやライムと同等くらいあると言われています。
最後はヘタ付近の違いです。スダチはカボスのように雌蕊が落ちたヘタ付近が盛り上がっていることはほとんどありません。
カボスとは!?
カボスという名前については由来がはっきりしておらず、文献にでてくるのも第二次世界大戦以降のことらしいのですが、カボスは現在大分県でそのほとんどが生産されています。
さてカボスはスダチに比べて3〜5倍くらいの大きさです。だいたい100〜150gくらいなのでスダチとはかなり大きさが異なります。この点だけでもおそらくもう間違えることはないと思います。
次はその酸味について。カボスの果汁の酸味はスダチに比べてまろやかな酸味です。素材の味を壊さない酸味のきいたカボスの果汁はフグなどの素材の味を活かしたい料理によく合うとされています。
3つ目はスダチに比べるとエリオシトリンが少ない点です。そして最後の4つ目は雌蕊が落ちたヘタ付近がドーナツ型に盛り上がっているのが特徴です。
余談にはなりますが、カボスの利用方法として少しおもしろいのはブリの養殖に使われたことです。ブリを養殖する際の飼料としてカボスを混ぜた飼料を食べさせるとカボスに含まれるポリフェノール効果で臭みを長時間抑制することができたそうです。
スダチとカボスの違いまとめ
- スダチはカボスよりかなり小さい
- スダチの酸味はさっぱりしているが、カボスの酸味はまろやか
- カボスよりスダチの方がエリオシトリンが多い
- カボスのヘタ付近はドーナツ状に盛り上がっているが、スダチは盛り上がっていない
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