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「今川焼き」と「回転焼き」の違いをご存知ですか!?

今川焼き・回転焼き違い

この小麦粉の生地であんこを包んだお菓子は一度は目にした事があるのではないでしょうか。屋台や店頭でお好み焼きなどと同じように買えるもので焼きてたがとてもおいしいですね。しかしこのお菓子、全国で地域によって呼び方が変わることご存知ですか?この今川焼き回転焼き、具体的にはどう違うんでしょうか。今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは今川焼きと回転焼きの違いについてです。

今川焼きとは!?

今川焼きとは、小麦粉を主体とした生地に餡を入れて、鉄や銅製の円形に窪んだ金属製焼き型で焼成した和菓子です。高さの低い円筒形または分厚い円盤状に焼いたお菓子とのことです。
通常の店舗だけではなく、いわゆるお祭りの露天屋台などでも販売される場合も多く、日本人になじみ深い菓子と言われています。

「今川焼き」の名前の由来の主流とされる説として、

●江戸時代中期の安永年間、江戸市内の名主今川善右衛門が架橋した今川橋(当時日本橋から神田境の竜閑川という川にかかっていた橋の名)付近の店で、桶狭間合戦の今川義元軍にもじり「今川焼き」として宣伝・発売し評判となったため、一般名詞化して広がったとする説。

●現在の静岡県中部にあたる駿河国などを治めた守護大名・戦国大名、今川氏の家紋である二つ引両(引両紋)を由来とする説。

があるといわれているそうです。

回転焼きとは!?

回転焼きとは、お菓子としては今川焼きと材料と形、作り方も同じものとのことです。滋賀県を除く大阪や京都、和歌山などの関西圏と九州などで呼ばれている名前のようです。焼く時のその型の銅板を回転させて焼いていたことからその名がついたといわれています。

同じ関西圏でも、兵庫では「御座候」と呼ばれているのはお店の名称であり、このお店の回転焼きをお客様が求めるときに「御座候ください」と回転焼きを省略して呼んだことから定着したのではないかといわれています。
その他の県でもお店独自の名前で呼んでいる地域もあるようです。

それ以外の場合、全国的には「大判焼き」といわれていることが多く、大判焼きは丸い今川焼きの後に楕円の大判型の物が作られるようになり広がったそうで、西日本では大判焼きと回転焼き、御座候が混在している地域があり、東日本では今川焼きと大判焼きが混在しているとのことです。
その中で、北海道などでは「おやき」と呼ばれているらしく、信州の野沢菜や小豆などを包んだおやきと混同してしまいそうです。
他には、広島県では「二重焼き」と呼ばれているそうです。

今川焼きと回転焼きの違いまとめ

  • 今川焼きは、江戸時代にあった今川橋付近の店で販売し評判になり広がった説がある
  • 今川焼きは、駿河国などを治めた大名、今川氏の家紋の二つ引両(引両紋)が由来の説
  • 回転焼きは関西圏と九州で呼ばれている名称で兵庫県では「御座候」と呼ばれる
  • 上記以外の全国的には「大判焼き」と呼ばれる事が多いと言われる