アクアリウムハジメマシタ!!

「ハチミツ」と「ローヤルゼリー」の違いをご存知ですか!?

「ハチミツ」と「ローヤルゼリー」の違いをご存知ですか!?

あまーいハチミツは、パンケーキなどスイーツの調味料や原料として欠かせないものです。一方、健康食品として有名なのがローヤルゼリーですね。どちらもミツバチが作る自然食品ということは知っているんですが、ではこのハチミツとローヤルゼリー、具体的にはどう違うんでしょうか。今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはハチミツとローヤルゼリーの違いについてです。

ハチミツとは!?

ハチミツ(蜂蜜)というのは、ミツバチが集めた花の蜜を、巣の中に貯めたものです。ですが、花の蜜そのままの状態ではありません。ミツバチが集める花の蜜は、糖分が40%未満と濃度が低い状態です。ところがミツバチは巣に持ち帰った花の蜜を、口を使って薄く伸ばす作業を行い水分を飛ばします。この工程を経て、糖分が80%と濃い状態になっているんです。

また、ミツバチが花の蜜を持ち帰るとき、飲み込んだ蜜を胃の前にある蜜嚢とよばれる袋に溜め込みます。このときミツバチの唾液に含まれる酵素でさらに甘みが増しているんですね。

ハチミツの味は、ミツバチが蜜を集める花の種類によって変わります。養蜂に使われているセイヨウミツバチは、決まった種類の花から蜜を集めますが、日本在来のニホンミツバチは様々な種類の花の蜜を集めるので味が複雑で美味しんんだとか。
ただし、ニホンミツバチはセイヨウミツバチと比べて蜜を集める能力が1/10程度と言われているため養蜂にはあまり使われず、ニホンミツバチのハチミツは超貴重品です。

ローヤルゼリーとは!?

健康食品の原料にも使われるローヤルゼリーは、女王蜂のために特別に作られるハチミツの1種です。働き蜂が体内で生成する物質で高タンパク高糖分と、とても栄養価が高い餌です。

女王蜂の寿命は働き蜂の40倍近い長さになり、毎日1500個もの卵を産みますが、それを支えているのがローヤルゼリーというわけです。実は働き蜂の幼虫も、生まれてから3日間だけはローヤルゼリーを食べているんだそうです。その後、普通のハチミツを餌にすると働き蜂に、そのままローヤルゼリーを食べ続けるのが女王蜂です。

1955年代、当時のローマ教皇が危篤状態に陥ったとき、ローヤルゼリーの投与を受けて回復したことが学会に報告され、その後健康食品としての注目を受けるようになりました。

透明感のある黄金色で甘いハチミツとは違って、白いクリーム状で味に酸味のあるローヤルゼリーは、ほとんどがカプセル錠剤の健康食品として利用されています。

ハチミツとローヤルゼリーの違いまとめ

  • ハチミツはミツバチ、集めた花の蜜を巣の中に貯めて糖度を高くしたもの
  • ローヤルゼリーは女王蜂に与えるため、ミツバチが特別に生成したもの
  • ローヤルゼリーは高栄養で健康食品として利用されている

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