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「敷金」と「礼金」の違いをご存知ですか!?

「敷金」と「礼金」の違いをご存知ですか!?

アパートマンションなど、賃貸住宅を新たに借りるときには、不動産屋さんに支払う仲介手数料のほかに、大家さんに支払う敷金礼金が必要ですよね。大抵、それぞれ家賃の◯ヶ月分という感じになっていますが、最近では敷金礼金ゼロという物件も増えてきました。敷金と礼金、どちらも賃貸住宅を借りる初期費用ということは知っているのですが、ではどういう違いがあるのでしょうか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは敷金と礼金の違いについてです。

敷金とは!?

賃貸住宅を借りるときに必要となる敷金というのは、部屋を借りている契約期間中に、部屋を壊してしまったり汚してしまった場合や、万一にも家賃を滞納してしまったときの担保として大家さんに預けるお金のことです。預け金なので契約期間が終了し退去するときには帰ってくるお金なのですが、退去時には部屋の汚れや破損のうち、借り主に責任のある部分の修繕費を差し引いた額が帰ってきます。

敷金で部屋を直す義務を原状回復義務と言いますが、家具の設置跡や壁紙の日焼けといった通常の使用で発生した劣化は原状回復義務には含まれておらず敷金から差し引いてはいけないことになっています。とはいえ、まだまだ部屋の修繕費を敷金から賄おうとする大家さんは多いので、かならず修繕費の内訳を見せてもらうことが重要です。

敷金は家賃の1ヶ月が相場といったところですが、ペット飼育可能な物件などでは2ヶ月分を支払う必要があったりします。これはやはり、ペットの飼育で部屋が痛むことを見越してのことなんですね。敷金ゼロをうたう物件も増えていますが、退去時には原状回復義務の範囲で修繕費を請求されることになります。

礼金とは!?

一方の礼金というのは、言葉のとおり大家さんへのお礼金のことで、退去時にも一切返ってくることはありません。礼金は大正時代に始まった慣習と言われていて、上京などで一人暮らしを始める子供などを「どうぞよろしくお願いします」という意味合いで渡していたことが元になっています。また1923年に発生した関東大震災で住宅不足に陥ったとき、住まいを貸してくれた大家さんへのお礼を支払ったことも元になっているんだとか。

令和の現代では、借りる方がお礼をするというのは何とも違和感があるのですが、不動産業界の習慣として今も残っています。

礼金という文化ですが、実は北海道にはほとんど無いんだそうです。なので北海道の人が上京してくるとき、部屋を借りるのに礼金と聞いてビックリするんだとか。

敷金と礼金の違いまとめ

  • 敷金は家賃滞納や部屋の破損・汚れに対する担保金
  • 礼金は大家さんに対する部屋を貸してくれたお礼
  • 退去時に敷金は帰ってくるが、礼金は帰ってこない

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