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「ツキノワグマ」と「ヒグマ」の違いをご存知ですか!?

「ツキノワグマ」と「ヒグマ」の違いをご存知ですか!?

度々住宅地に現れたり、人を襲ってニュースになるツキノワグマヒグマといったクマの仲間たち。日本にはこのツキノワグマとヒグマ2種類のクマが生息していることは皆さんご存じだと思います。ではツキノワグマとヒグマの具体的な違いについて知っていますか?というこで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはツキノワグマとヒグマの違いについてです。

ツキノワグマとは!?

ツキノワグマというのは、実はアフガニスタンからロシア東部、さらには日本と広い範囲に分布しているクマです。ツキノワグマは6種類の亜種に分類され、日本に生息しているツキノワグマは正確にはニホンツキノワグマと呼ばれる種類になります。

ツキノワグマは日本では本州と四国に生息していて、九州では絶滅したと考えられています。全長150cmほどに成長しますが、雄と雌で体格が違い、雄は120kg、メスは80kgほどです。名前の由来にもなった胸の白いV字模様が特徴的で、他のクマと間違えることは無いでしょう。またツキノワグマは北海道には分布しておらず、ヒグマと一緒に目撃されることはありません

ツキノワグマは比較的小柄なクマなのですが、ときには死亡事故を起こすこともある危険な動物です。餌付け行為となる生息地でのゴミの不法投棄は絶対にダメですよ。

ヒグマとは!?

日本に生息するクマは、本州と北海道を境にツキノワグマとヒグマに分けられます。この本州と北海道の境をブラキストン線と言い、クマ以外にもニホンザルやリスの仲間が、ここを境として分布が異なります。

ヒグマはツキノワグマ以上に分布が広くて、ヨーロッパからアジアまでのユーラシア大陸やアメリカ大陸にも広く生息しています。また亜種は15種類に分類され、日本に生息しているヒグマはエゾヒグマという種類です。

体格はとても大きく、雄は2mを超え、体重も250kgほどになります。雌は若干小柄ですが、それでも1.8m160kgにまで成長します。ヒグマは草原適応しているため、実は木登りができません。一方のツキノワグマは木の実などを取るために木登りが得意という違いがあります。

ヒグマは日本に生息する陸上の哺乳類の中でも最大種で、明治期の北海道開拓時代から大きな人身被害を出してきました。これは出会い頭の事故が多いツキノワグマに対して、ヒグマは明確に人間を捕食対象と定めることが多いからです。とはいえ、ツキノワグマもヒグマも近年では数を減らしています。これは生息地の減少と、それにともなう食糧不足によるところが大きいです。

ツキノワグマとヒグマの違いまとめ

  • ツキノワグマは本州と四国に生息している小柄なクマ
  • ヒグマは北海道に生息している大柄なクマ
  • ツキノワグマは木登りが得意だがヒグマは木登りが出来ない

観てもらいたい動画!!