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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

ベイトリールを使い込んでいると、だんだんと「ここがもう少しこうなら・・・」といった感想が出てくると思います。もちろん好みに合うリールを探してみるのも良いのですが、自分好みに改造することでグッと使いやすくなりますし、愛着も湧きますよ。今回はリールカスタマイズの一例としてシマノのベイトリール、オシアコンクエストハンドル交換作業を解説していきます。

ハンドルを交換するメリット

ベイトリールのハンドル交換には大きく3つのメリットがあります。

  • 好みの長さに変えれる
  • ハンドルノブの形状を自由に選べる
  • 軽量な材質を選ぶことでリールの軽量化が図れる

たとえばベイトリールのハンドルを長くすることで、より軽く楽に巻き上げれるようになりますし、ノブの形状は使う人の手の大きさに合わせたりといったことができます。
最初は購入したときの状態で使ってみて、「もう少しハンドルが長ければなぁ」「リールを軽くしたい」と感じてきたらハンドルの交換も視野に入れてみるとよいでしょう。

今回ハンドルを交換するリールと、取り付けるハンドル

今回ハンドルを交換するのはシマノオシアコンクエスト301HGです。左ハンドルの丸形ベイトリールで、近海のライトジギングで使用しています。卵型のハンドルノブがジギングでシャクっているときは良いのですが、ジグを回収する際にちょっと使いづらいため交換することにしました。
交換するハンドルは、最近品質の高さとお手頃な価格で人気の高いメーカー、Gomexus(ゴメクサス)カーボン製シングルハンドルです。カーボン製のハンドルプレートにアルミ製の丸形ノブがセットになっていて、34gととても軽量に作られています。また取り付け穴が2ポジション選べて、純正±5mmの長さで取り付けが可能です。

シマノ製リールは200番以下と300番以上でハンドル軸のサイズが異なります。200番以下は軸7×4mm、300番以上は8×5mmなので、リールのサイズに合わせてハンドルを選定しましょう。

シマノベイトリールのハンドル軸は・・・

  • 200番以上=7×4mm
  • 300番以上=8×5mm

使用する工具

オシアコンクエストのハンドル交換には以下の工具が必要となります。

  1. プラスドライバー1番
  2. マイナスドライバー4mm
  3. レンチ(11mm)
  4. レンチ(10mm)

ハンドルを固定しているナットを取り外すレンチは、シマノでは200番以下は10mmで300番以上が11mmです。ところがゴメクサスのハンドルに付属しているナットは10mmなので、今回のハンドル交換作業では10mm、11mmの両方のレンチが必要となります。

今回ハンドルを交換したオシアコンクエストもそうなのですが、リールの機種によってはハンドル固定ナットに合うレンチが同梱されている場合があります。その場合は10mmのレンチを用意すればOKですね。

作業手順

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

まずはハンドルノブの付属品を確認します。左から

  • ハンドルリテーナー
  • ハンドルリテーナー固定ネジ
  • 調整用ワッシャー3枚(薄2枚・厚1枚)
  • ハンドル固定ナット10mm2個(順ネジ・逆ネジ)

の3種類の部品が付属しています。ハンドルリテーナーはハンドル固定ナットが使用中に回転しないよう抑える部品です。またゴメクサスのハンドルはシマノ専用という訳ではなく、ダイワやアブガルシアなどにも対応した汎用品です。取り付ける機種によってはナットを締めてもガタが発生することから調整用ワッシャーが付属しています。ハンドル固定ナットはすべてのリールメーカー共通で、右ハンドルの場合は順ネジ左ハンドルの場合は逆ネジになっています。

ハンドル固定ナットは右ハンドル=順ネジ、左ハンドル=逆ネジ

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

まずはリール本体からハンドルを取り外します。ハンドルの取り外しは、オシアコンクエスト付属のパーツリストで言うと1番・2番・141番の3点を取り外す作業になります。まずは1番のハンドルリテーナー固定ネジを取り外すのですが、最初からプラスドライバーで外そうとするとネジ頭を舐めやすいので、まずはマイナスドライバーで緩めます。また今後の作業全般に共通することですが、工具を当てる場合は薄手のビニールなどを間に噛ませましょう。ネジやナットの傷を防止できます。
ネジはまずマイナスドライバーで緩める。
工具には傷防止に薄手のビニールなどを噛ませる。

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

ハンドルリテーナーを外したら、11mmのレンチでハンドル固定ナットを外します。ナットを外す前にスタードラグを一杯まで締めること、ナットを外す時にはスタードラグを指で抑えることを忘れないでください。スタードラグ内にはバネが入っていて、不用意にハンドルを取り外すと部品がバラバラになってしまいます。
ナットを外す前にスタードラグを締める。ナットを外す時にはスタードラグを指で抑える。

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

ハンドルを外した後はドラグ周りの部品、パーツリストで120番、18番、142番の部品の向きが外したときと変わらないように注意しましょう。もし向きが変わってしまったら、ハンドル軸の平らな面と水平になるよう3つの部品の向きを調整します。
ドラグ周りの部品の向きが変わらないように注意。変わってしまったらハンドル軸の平らな面に合わせて向きを調整。

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

新しいハンドルをそのまま取り付け、軽くハンドル固定ナットを締めてガタつきを確認します。固定穴が75mm、65mmの位置2箇所にあるのでお好みで選びます。ハンドル固定ナットは左右を間違えないよう気をつけましょう。逆のナットを無理に締め込むとネジ山を潰してしまいます。調整ワッシャーは今回薄・厚それぞれ1枚づつ入れて丁度良い具合でした。リールやハンドルの個体差でワッシャーの枚数は変わる場合があるので、現物合わせが重要です。
ハンドルを仮止めしてガタつきを確認してからワッシャーを入れる。枚数は現物合わせ。

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

ハンドル固定ナットを締め、ハンドルリテーナーをはめ込みます。ハンドルリテーナーと、ハンドルリテーナー固定のネジ穴が合わない場合、ハンドル固定ナットの向きを微調整します。ハンドルがガタつかないようにナットを締める方向、緩める方向を調整します。

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ベイトリールのハンドルを交換!リールを自分好みに使いやすく改造

最後にハンドルリテーナー固定ネジを締めてハンドル交換作業は完了です。ハンドルにガタつきは無いか、ドラグがしっかり操作できるか確認しましょう。