スマートフォンを使って動画視聴や音楽配信アプリを使っていると、データ利用量があっという間に上限を超えて低速になってしまう・・・。とくにWi-Fiの無いお家の外でスマートフォンを使うことが多い人は困ってしまいますよね。契約を見直してテータ容量の多いプランに変更するのももちろん手ですが、まずは通信量を節約することから考えていきましょう。今回はAndroidスマートフォンで使える通信量節約術を解説していこうと思います。
※Androidスマートフォンは各メーカーによって設定画面などがカスタマイズされています。本記事はASUSのZenfone 3 MAX(ZC520TL:Android7.0)を使って検証しました。適宜、お手持ちの端末設定画面に読み替えて設定して下さい。
データーセーバーをONにする
データセーバーはAndroid7.0から追加された機能で、ONにすればバックグラウンドでのアプリの通信を制限してデータ通信量を削減できます。また、フォアグラウンドでのアプリ利用時にもデータ通信量を節約してくれるようです。メールアプリなど通知が来ないと困るアプリについては個別にデータセーバーをOFFに設定できます。
モバイルデータ通信でのバックグラウンド更新をOFFにする
バックグラウンドデータのON/OFFを設定すると、アプリごとにモバイルデータ通信を使っているときのバックグラウンド更新をOFFにできます。この設定をOFFにすると、アプリがバックグラウンドの時通知や新着メールの受信が出来なくなります。メールアプリやニュースアプリについては設定をOFFににしないほうが良いでしょう。とはいってもWi-Fi接続時には関係ない設定なので、自宅で通知が来れば良いという場合には問題ありませんね。
Googleアカウントの同期をOFFにする
Androidの魅力といえば、やっぱりGoogle謹製の各種サービスとの親和性ですよね。とはいえ、全然使わないサービスも多いと思います。使わないGoogleのサービスは同期をOFFにすることでデータ通信量の節約ができます。
通信量が設定値を超えたら警告を出す・モバイルデータ通信をOFFにする
Androidの機能の一つとして、あらかじめ設定したモバイルデータ通信量に応じて警告を出したり、モバイルデータ通信自体をOFFにすることができます。通信量上限の前に警告が出れば利用を控えることもできますし、あるいは通信量に応じて月額料金が上がる契約プランだった場合にはモバイルデータ通信が自動でOFFになれば安心ですよね。
②モバイルデータ通信量の警告を出す容量を設定します。警告なので月あたりの通信上限より低い数字を入力しましょう。
③設定した容量を超えたときにモバイルデータ通信を切断する場合はスイッチをONにします。
④モバイルデータ通信を切断する容量を設定します。Androidとキャリアで通信量のカウントが違う場合があるので、すこし余裕を見て低めに設定しましょう。
アプリのダウンロードや更新、動画の読込をWi-Fiのみに制限する
Androidで使うアプリはPlayストアからダウンロード・インストールをするのですが、ダウンロード・インストールをWi-Fiのみに限定することでモバイルデータ通信量を削減できます。またアプリの紹介で動画が使われていることもありますが、この動画の読込もWi-Fiに限定することができます。
Google ChromeのライトモードをONにする
Androidスマートフォンのウェブブラウザといったら、プリインストールされているGoogle Chromeが端末間の同期機能などが便利で人気ですよね。Google Chromeにはライトモードという機能があって、ONにするとGoogle Chromeでウェブを見るときのデータ通信量が最大60%も節約できるんです。またウェブページの読み込みが高速化する効果もあるので、是非ライトモードをONにしましょう。
SNSアプリの画像読込や動画自動再生を切る
LINEやTwitterといったSNSアプリのメッセージやタイムラインに流れてくる画像や動画も、スマートフォン写真が高画質化したことで容量が大きくなっています。SNSアプリを開いたときに自動で読み込まれたり、再生される設定を切ることでデータ通信量を節約できます。もちろん見たい画像や動画は個別に読み込めるので安心です。
ここではTwitterを例に設定方法を解説します。その他のSNSアプリにも同様の設定があるので、一度設定画面を開いて確認してみましょう。
カウントフリーなSIMの契約を考える
OCNモバイルONEや、BIGLOBEモバイルには、特定の動画や音楽の配信サービス・SNSの通信がデータ通信量としてカウントされないサービスがあります。動画や音楽の配信サービスのヘビーユーザー、SNSを頻繁に利用する方は契約の乗り換えを検討するのも良いかもしれませんね。
節約してもデータ通信量が足りないときには!?
今回ご紹介した通信量節約の方法を実行しても、データ通信量が足りなくなる場合は根本的に契約プランの見直しが必要だと思われます。最近は格安SIMも各社競い合っていて、大容量で安価なプランも多く出てきていますね。また思い切ってデータ容量無制限のモバイルルーターを契約し、モバイルルーターにWi-Fi接続してしまうのも一つの手かもしれません。