今回のビジネスルールとマナーは間違いやすい敬語や表現を集めました。 表現のビジネスルールとマナーです。仕事ではお客様や上司などの目上の方と話す場合には絶対に必要な敬語。最近日本もかなりフランクな感じにはなってきましたが、まだまだ敬語なしでうまくいくような社会ではありません。かといって全ての敬語をマスターするのも大変なところですよね?ということで今回は間違えると恥ずかしい敬語を20個集めました。といってもあくまで日本語上のものもあれば仕事上のものもあります。
~のほう
「〜のほう」はとく耳にする表現です。「自分ほうで解決します」や「メールアドレスのほうを教えていただいても〜」などちょくちょく耳にします。「〜のほう」という表現は比較対象がある時に使う表現なので、何かと比べるわけもでない時は使えません。間違えて丁寧な表現だと思ってるなら使うのはやめましょう。
正解は!?
正しい表現というか基本的に〜のほうをとるだけでほぼ大丈夫
~から
「~から」についても「〜のほう」と同じような間違い方で使われています。「1,000円からお預かりしたします。」この場合も「〜から」は必要ありません。みんな使ってるから使えば良いというわけではありません。
正解は!?
正しい表現というか基本的に〜からをとるだけでほぼ大丈夫
~になります
「〜になります」は使い方によってNGです。「おまたせしました、こちら水になります」はNGです。「打ち合わせの場所が変更になります」これはOKです。そもそも「〜になります」というのはAからBに変わるのような変化を表す表現ですので、敬語ではありません。
正解は!?
です
ご苦労さまです
「ご苦労さまです」は「様」がついてはいますが、目下の人に使う表現で敬語としては間違いです。
正解は!?
お疲れ様です
了解しました
「了解しました」は丁寧語なので間違いではないのですが、ビジネス習慣としてはNGとされています。なんとなくフランクな感じがするからですかね?
正解は!?
かしこまりました もしくは 承知しました
しばらくです
「しばらくです」や「しばらくぶりです」は敬語としてはNGです。「しばらくです」や「しばらくぶりです」は同僚や目下の人に使う表現です。「お久しぶりです」も悪くは無いのですが、文章や正式な場ではふさわしくないとされています。
正解は!?
ご無沙汰しております
ご一緒します
「ご一緒します」も目上の方には使わないようにしましょう。一緒は対等感が強い表現になります。
正解は!?
お供いたします もしくは お供させていただきます
すいません
「すいません」はナマリのはいった口語です。よくメールや文章でも見かけますが日本語として存在しないので気をつけましょう。本来は「すみません」です。しかしこの「すみません」も敬語としてふさわしいかというとビジネス上謝る場合に使うにはNGとされています。
正解は!?
申し訳ございません
我が社
「我が社」はあまり外部へ向けて使うことはありません。「我が社の目標は〜」などと朝礼や会議で身内同志で使う表現です。だからといって「当社」もふさわしくないのです。
正解は!?
弊社
なるほどですね
「なるほどですね」は特に営業マンが使っているところをよく目にしますが、「なるほど、そうですね」を省略した表現です。省略した表現が敬語なはずがないので、使わないようにしましょう。あと、「なるほど」は同僚や目下の人に使う表現です。
正解は!?
おっしゃるとおりです
どちら様でしょうか
「どちら様でしょうか」も「様」がついているため丁寧な表現だと思ってしまいがちですが、適切な表現ではありません。ちなみに「どなた様」も敬語としてはNGなので気をつけてください。「様」をつければ良いってものではありません。
正解は!?
お名前をお聞かせ願えますでしょうか
いいですね
「いいですね」もよく耳にする言葉ですが、フランクなやりとりなら許容の範囲だとは思いますが、目上の方には失礼な表現です。
正解は!?
いいと思われます
どうしますか
そもそも「どうしますか」には敬意を感じられません。丁寧語ではあるのですが、目上の方への敬意が入っていません。「どうしますか」はするのが、自分か相手かで表現がかわります。
正解は!?
いかがいたしましょうか もしくは いかがなさいますか
させていただいております
「させていただいております」は敬語としての文法面では正しい表現といえます。「させていただいております」はその表現自体が間違っているのではなく謙譲語であるため相手がいるかどうかによって違和感がでます。
正解は!?
しております
お見えになられる
「お見えになられる」は典型的な二重敬語です。敬語がすでに使われているにもかかわらず、「お」をつけてしまっています。
正解は!?
お見えになる もしく いらっしゃる
ご参加される
「ご参加される」も典型的な二重敬語です。敬語がすでに使われているにもかかわらず、「お(ご)」をつけてしまっています。
正解は!?
ご参加になる もしく 参加される
昼食をお召し上がりになる
「お召し上がりになる」も典型的な二重敬語です。召し上がるだけで尊敬語として成り立っているところに「お」を付けてしまっています。
正解は!?
昼食を召し上がった
お客様がおっしゃられてました
「おっしゃられてました」も典型的な二重敬語です。「おっしゃる」だけで尊敬語として成り立っているところに「られる」を付けてしまっています。
正解は!?
お客様がおっしゃってました
部長は外出なされていました
「なされていました」も二重敬語です。「なさる」に「れる」が付いてしまっています。気づかないうちに使っている二重敬語って多いですよね。
正解は!?
部長は外出なさっていた
サトウ様でございますね?
こちらは謙譲語と尊敬語の使い方間違いです。目上の人に対して謙譲語を使うのはよくありません。「ございます」は謙譲語なので注意しましょう。
正解は!?
サトウ様でいらっしゃいますね
お世話様です
「お世話様です」は丁寧語ではあるのですが、目上の方に使う場合は敬語ではないのでNGです。
正解は!?
お世話になっております
貴社の鈴木部長を存じています
「存じる」は人に使うものではなく物に対して使うものです。一見間違っていないように見えるこの表現もNGとなります。
正解は!?
貴社の鈴木部長を存じ上げています
田中様はおられますか?
「おる」は「居る」の謙譲語にあたります。なので相手の状態に対して使う場合はおかしな表現になります。
正解は!?
田中様はいらっしゃいますか?
〜でよろしかったでしょうか?
「よろしかったでしょうか」はよく耳にしますが、なぜ過去形にしているのか不明な表現です。
正解は!?
〜でよろしいでしょうか?
お名前をいただけますか?
「お名前をいただけますか?」や「お名前を頂戴できますか?」という表現もよく耳にしますが、名前はだれかにあげたりとやりとりするものではないので、極めて失礼な表現にあたります。
正解は!?
お名前を教えていただけますか?
あとで
「後で」は「御後で」などと敬語にはしません。うっかり敬語がないと思い「後で」を使わないようにしましょう。
正解は!?
のちほど(後ほど)
少し
「少し」も敬語としてはふさわしくありません。「ちょっと」とあまり変わらず、フランクな表現です。
正解は!?
少々
無いです
「無い」も丁寧な表現とはいえません。よく使う表現ですので、目上の人に使う場合は注意しましょう。
正解は!?
切らしております
そうです
「そうです」も丁寧な表現ではありません。「そうですよ〜」に変わるとすごくフランクな表現に感じますよね。
正解は!?
さようでございます
知りません
「知りません」にも丁寧な表現がります。こちらも頻出する表現ですので、チェックしておいてください。
正解は!?
存じません もしくは 存じ上げません
言っておきます
「言っておきます」にも丁寧な表現があります。これも本当によく耳にする言葉ですよね。
正解は!?
申し伝えます
役職名に様
会話だけでなくメールなどの文章でもよく見かける「社長様」とか「部長様」という表現。「様」をつければ良いというものではありません。
正解は!?
ヤマモト部長 もしくは 部長のヤマモト様
とんでもございません
こちらは日本語の単語間違いです。「とんでもない」これで1つの単語ですので、「ない」の部分だけ変化させると単語が別物になります。
正解は!?
とんでもないです
拝見させていただきました
これは完全な二重敬語です。ついつい使ってしまいがちな表現です。
正解は!?
拝見いたしました
行きます
「行く」にはきちんと謙譲語があります。自分が動作主体の場合は目上の人には謙譲語を使いましょう。
正解は!?
参る もしくは 伺う