冬の名物といえば牡蠣と言っても過言ではありませんよね?なんて一方的ですが、やっぱり冬の楽しみの一つです。そんな牡蠣ですが、スーパーで見ていても生食用とか加熱用とかって表示ありますよね?ということで、みなさん生食用牡蠣と加熱用牡蠣の違いってご存知ですか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは生食用牡蠣と加熱用牡蠣の違いについてです。
生食用牡蠣とは!?
生食用牡蠣とはいわゆる生牡蠣、生のまま食べることのできる牡蠣のことです。一般的に生で食べられるかどうかっていうと鮮度の違いになりますが、牡蠣においては違います。生で食べることのできる牡蠣というのは実は育てる海が指定されています。
生食用の牡蠣については保健所が指定した海域で育てて収穫する必要があります。例えば牡蠣で有名な広島県ではこちらのように海域が指定されています。生食用の牡蠣の指定海域は一般的には沿岸部よりは少し沖合に近いところが多いと言われています。この理由としては沿岸部の方がプランクトンやミネラルのなどの栄養分が沿岸部の方が多いのですが、生で食べる場合はこれらが問題となるケースがあるからです。どういう問題かというと牡蠣は海水洗浄に使われたりするくらい1日でとんでもない水量を吸って吐きます。その量300リットル以上とも言われています。これだけの海水を体に通す以上、ウイルスなどのリスクが高まるということのようです。
生食用牡蠣は滅菌洗浄を行い2~3日間の断食の末に出荷されます。2〜3日間断食ということはどうしても身が痩せてしまったり、水っぽくなったりして旨味が落ちてしまうと言われています。とはいえ生食用でもものすごくおいしい牡蠣も多いがの事実です。ただしあくまで生で牡蠣をいただく時は絶対に生食用牡蠣にしましょう。
加熱用牡蠣とは!?
加熱用牡蠣はミネラルやプランクトンの多い沿岸部で育てられるおかげで、生食用牡蠣に比べておいしいと言われています。また出荷時も生食用牡蠣ほど断食や滅菌処理がされないため身もふっくらプリっとしていて旨味成分も多くおいしいそうです。
加熱用牡蠣はもちろんその火を通すわけですが、火の通し方としては蒸し、焼き、茹で、炒めなどがあると思いますが、みなさんはどれが一番好きなのでしょうか?蒸しが一番好きですが、炒めた時の出汁で作る焼きそばもおいしいですよね!
生食用牡蠣と加熱用牡蠣の違いまとめ
- 生食用牡蠣と加熱用牡蠣は生育・収穫海域が違う
- 生食用牡蠣は出荷前に滅菌洗浄を行い2~3日間の断食をする
- 加熱用牡蠣の方が比較的おいしく、身がふっくらとプリッとしていると言われる
- 間違えても加熱用牡蠣を生で食べてはいけない