スイーツに果物を使ったデザートとして「パイ」と「タルト」があります。代表的な例でいうと「アップルパイ」ですが、「りんごのタルト」というお菓子もありますよね。
果物やサツマイモ、カボチャにもパイとタルトで別のお菓子になっていたりします。
型に生地を敷いてその中に具を詰めて焼いたものというのは共通かと思います。
ところでこのパイとタルトの違いってご存知ですか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはパイとタルトの違いについてです。
パイとは?

生地を被せるパイ
小麦粉とバターを練った生地に果物やナッツや芋類など、様々な具を包み込んで焼いた料理あるいはお菓子と言われています。
この時の生地で使われるのが、小麦粉の生地でバターを挟んで、それを繰り返し伸ばしては折り重ねて作るタイプの「折りこみ生地」が基本的に使用されています。
日本ではチョコを入れたパイ生地を小さく切って焼き上げた「チョコパイ」なんてお菓子もあり、何層にも折り重なって膨らんだ食感がおいしいですよね。
パイ生地を楽しむスイーツですと、ミルフィーユがありますね。
アップルパイやミートパイなどは生地を型に敷き詰めて具を入れて、その上からさらに生地を被せて焼き上げるのが代表的です。
型に入れなくても、広げた生地に具を入れてフチを留め、焼き上げるのもパイになるようです。マックのパイがそんな感じですよね。
パイは料理
パイはフルーツやナッツなど甘いものを包んで焼けばお菓子になりますが、肉や魚、チーズや野菜などを入れれば、惣菜としての料理になります。発祥地はイギリスの料理が起源と言われています。
タルトとは?

具が剥き出しのタルト
タルトも小麦粉とバターを練った生地に果物やナッツや芋類などの具を載せて焼き上げたりするのはパイと同じです。
タルトの生地は小麦粉にバターを練りこんで作る「練り込みパイ生地」を使い、具がむき出しで、生地の上に乗っているものをタルトと呼ばれるようです。
生地はパイ生地とは違い、層の状態では無く、クラッカーやビスケットのような食感だそうです。ですが乗せる具によってしっとり感が違ってくると思います。
この場合、具を乗せて焼かないパターンもあります。フレッシュな生の果物や、クリームやペースト状にしたチョコレートや芋類などの具材の場合は、焼かずに乗せただけで冷やしてあることが多いと思います。
タルトはお菓子
タルトの発祥は、古代ローマ時代に作られた「torta(トールタ)」というお菓子で、ジェル状のジャムやクリームなどを食べられる器に入れて出そうとしたのが始まりとのことです。その後フランスで「tarte(タルト)」と呼ばれるようになり、フランス貴族の間で改良が進められ、果物やクリームを乗せたデザートとして世界中に広まったと言われているそうです。
果物だけでなく玉子生地の「エッグタルト」や「チョコタルト」などバリエーションもいろいろありますね。
パイとタルトの違いまとめ
- パイは「折りこみ生地」、タルトは「練り込み生地」
- パイは料理と菓子両方に活用、タルトはお菓子