普段、家族が乗っている自動車の簡単なメンテナンスはD.I.Y.で行っています。最近家族から「坂道を登るときにパワーが弱い気がする」「エンジンをかけた時、弱々しくエンジンが動いていた」という声が上がってきました。新車から5万kmほど乗っていますが、そういえばスパークプラグを一度も変えたことが無いのに気づいたので、今回工具を揃えて自分で交換してみました。
スパークプラグを交換する車両
今回スパークプラグを交換した車両はダイハツ/ミライース、モデルチェンジ前の初代LA300Sです。調べてみると、ミライースのスパークプラグ寿命が大体5~7万kmと言われているようなので、丁度交換時期に当たっていたようです。元々はデンソー製のイリジウムプラグが装着されています。
交換作業に必要な物
工具とスパークプラグ
今回新たに購入したのは、16mmのプラグレンチと、NGKのプレミアムRXプラグLKR6ARX-Pです。プラグレンチのサイズとスパークプラグの型番は車種によって異なります。メーカーの適合表をよく確認して選びましょう。この他に10mmのレンチが必要になります。また、ミライースは3気筒エンジンなのでスパークプラグは3本必要です。
参考
適応検索/品番一覧NGKスパークプラグ プラグスタジオ
交換作業手順
1
車のボンネットを開けます。走行直後など、エンジンが熱い状態で作業をすると危険です。エンジンが十分に冷えている状態で作業しましょう。まずは赤枠のインテークレゾネーターを外します。
2
赤丸のピンを外すと、インテークレゾネーターが手で外せます。
3
インテークレゾネーターの下から、3本のスパークプラグに繋がるイグニッションコイルが現れました。イグニッションコイルを外し、その下にあるプラグホールに装着されたスパークプラグを外して交換します。エンジン内へのゴミの侵入を防ぐため、一本ずつスパークプラグを交換しました。
4
まずはイグニッションコイルに繋がっているケーブルを外します。その後イグニッションコイルを固定しているネジを、10mmのレンチで外します。
5
イグニッションコイルが外れました。汚れないように作業の邪魔にならない場所へ置いておきます。
6
イグニッションコイルを外したプラグホールを覗くと、スパークプラグが見えます。スパークプラグはネジでエンジン本体に固定されているので、専用のプラグレンチで取り外します。
7
プラグレンチをスパークプラグにはめ込みます。レンチの山が噛み合ったことを確認し、反時計回りに緩めます。かなり固く締まっているので、怪我に注意しながらプラグレンチを回しましょう。
8
古いスパークプラグが外れました。画面左側のネジ部分がエンジン本体に突き刺さっており、先端の電極から放電することでガソリンに点火します。
9
新品のスパークプラグを箱から取り出し、プラグホールへブラグレンチで装着します。プラグホールの密閉を保つため、ネジの締め具合に注意が必要です。締め具合はスパークプラグの箱に指定が書いてあり、今回使用したスパークプラグでは、軽く締めたところからさらに1/2回転となっていました。スパークプラグを取り付けたら、取り外しと逆の手順でイグニッションコイルを取り付けます。その後、残り2本も同じ作業を行ってインテークレゾネーターを戻したら作業は完了です。エンジンを試運転し、異常が無いか確認します。
スパークプラグ交換後の感想
スパークプラグを交換後、試運転してみました。発進時の出足が力強くパワフルになりました。また、スパークプラグ交換前にはアクセルベタ踏みでないと登れなかった坂道も、多少余裕を持って登れるようになりました。
また嬉しいことに、燃費も少し改善しました。街乗り燃費がスパークプラグ交換前には16km/L程度だったのが、交換後には17~18km/Lに改善しました。
今回の作業に要した価格
- プラグレンチ16mm:¥798
- スパークプラグ3本:¥4,500
合計:¥5,298
整備工場に交換作業を依頼すると、部品代と別に¥3,000~¥5,000程度の工賃を請求されるようです。プラグレンチが必要になるとはいえ、自分でスパークプラグを交換すると費用の節約になりますね。