アクアリウムハジメマシタ!!

原油と石油の違いをご存知ですか!?

今更聞けない違いシリーズ

ガソリン価格って高いですよね。ところで原油と石油の違いってご存知ですか!?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは原油と石油の違いについてです。

原油と石油に厳密な使い分けはない!?

さっそくですが原油と石油に厳密な差は存在しないようです。「原油価格が高騰しました」「石油価格が高騰しました」どちらも同じこと意味しているようです。

厳密な使い分けはないものの一応次のような違いがあります。

  • 原油は油田から産出されたままの未精製の状態
  • 石油は原油から不純物を取り除いたガソリンや軽油などの石油製品

たしかにそう言われるとガソリンは石油っていうイメージがありますね。ガソリンを見て原油という単語はイメージしません。

原油や石油の取引とは!?

まずは原油の取引単位は世界共通の「バレル」といいう単位で取引されています。「1バレルいくら」という勘定です。バレルの語源は英語の「barrel」でヤード・ポンド法で体積を表す単位です。「1バレル=159L(リットル)」と決められています。

原油価格の指標油種は「WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)」という北米中西部で産出されている原油の先物取引価格です。一般的にニュースなどで言われる原油価格とはこの価格のことになります。WTIが指標価格とされるのは取引市場の透明性と動くお金の大きさからということです。

原油は蒸留して分離する

原油は産出された状態ではただのネバネバとした黒い液体です。この原油は「蒸留」といわれる方法で分離されます。蒸留と聞いて一番に思い浮かぶのはお酒の蒸留所じゃないでしょうか?基本的に原油の蒸留もお酒と同じようなものだと思ってください。

原油は蒸留により、LPガスガソリン灯油軽油重油に分離されます。せっかくなのでガソリン・灯油・軽油について簡単に説明します。

ガソリンとは!?

ガソリンは蒸発性が高いという特徴のある液体で、常温でも簡単に気体(ガス)となり酸素と混ざって爆発を起こします。セルフのガソリンスタンドで給油中に空気がふわふわ・ゆらゆらしている光景を見たことがあると思いますがあれが蒸発しているところです。ガソリンは主に乗用車用の燃料として使われています。

灯油とは!?

灯油はガソリンの次に抽出されます。灯油の特徴はガソリンと違い気化しづらいところです。気化しづらいということは空気中で引火(引火点は40度以上)しづらいということなので、灯油はポリタンクでの携行が許可されています。ちなみに灯油は1号(家庭燃料用)と2号(石油発動機用)に分けられています。

軽油とは!?

軽油は灯油の次に抽出されます。軽油は無色もしくは茶褐色で主にディーゼルエンジン用の燃料です。ディーゼルエンジンは一般車しか乗らない方には馴染みが少ないと思いますが、トラックなどで大活躍の燃料です。