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葬儀・葬式のビジネスマナー 仕事関係者の方に不幸があった場合

ビジネスマナー訃報の対応イメージ@complesso.jp

仕事をしている上で、クライアントや社内の人たちとのお付き合いや友達関係はかかせません。今回、仕事関係で訃報を受けた時の対応をご紹介します。

取引先様の関連で行われる葬儀などを聞いたら

取引先様の総務や葬儀を行うご本人からの連絡が回って、日程や会場など教えていただけると思いますが、遠回しに違うところから情報だけ回ってきた時にはなるべくきちんとした情報を聞いておきましょう。その際は
ご本人からの連絡でしたら、まずはお悔やみの言葉を伝えます。
お相手の会社の総務からFAXなどで連絡が回ってきた際には、直接のお電話は控えて必要事項などは送ってくださった総務もしくはご当人の身近なお仕事仲間に連絡をとって、必要な情報をお聞きします。
死亡の原因などを聞くことは立ち入ったことです。やめましょう。

  • 通夜、葬儀、告別式の日程と会場
  • 喪主のお名前(弔電のため)
  • 宗旨

以上の情報が確認できたら、こちら側の対応を考えましょう。
仕事関連での関係ですと、取引の度合いなどから課や部署、会社としての対応をするのか、担当者として1人での対応で大丈夫か。など対応の仕方もいろいろ変わってくると思います。まずは上司に相談をして行動を決めていきます。
故人や遺族と仕事での付き合いから個人的にも親しくさせていただいていたなら、お手伝いできることはないかお聞きしてみましょう。

服装は?

お通夜に参列する時

参列するかどうかは日程によるところもあると思います。仕事関連ですと、情報が回ってくる時のタイミングが通夜当日だったりすることもありますし、会社から直接会場にいく場合などその際は略礼装でも問題ないとされています。

男性の場合

  • 黒ネクタイ
  • 黒靴下
  • 腕時計、結婚指輪は可、アクセサリーはNG

女性の場合

  • 暗めの色合いのスーツ、ワンピースで可
  • アクセサリーはパールのネックレスやイヤリング(ピアス)、結婚指輪。派手なピアスやブレスレットなどはなるべく避けた方がいいようです。
  • 髪飾り、髪留めなどは黒いもの、もしくは暗めの色のゴムなどにしておきましょう。
  • ネイルも派手なものはやめておくのがマナーです。

黒ネクタイは可能な限りしめたほうがいいです。コンビニでも売っていますし、総務に黒ネクタイと黒腕章なども常備している会社も多いと思います。
あまり明るい色のスーツはいいとは言えませんが、もし可能ならジャケットだけでも暗めの色のものを誰かに借りるということも考えてもいいかもしれません。
最近はクールビズなどの影響からネクタイをつけない会社も多いようですが、こういう場合はつけていないとマナー違反になるでしょう。
女性の場合は、日程にゆとりがあればなるべく黒などのスーツにしましょう。会社からいくのであれば、なるべく地味な色合いの服装が望ましいと思います。

葬儀・葬式のビジネスマナー 仕事関係者の方に不幸があった場合

葬儀・葬式のビジネスマナー 仕事関係者の方に不幸があった場合

お通夜は、取り急ぎ駆けつけたという意味からも略礼装で問題ありませんが、日程に余裕のある場合は喪服であっても非礼にはならないようです。なるべくそれなりの格好で参列できたらいいですね。

告別式に参加する時

仕事の都合上、葬儀より通夜に参列する方の方が多いようですが、葬儀ではなるべく礼服になるようです。

男性の場合

  • 黒の喪服、礼服、ダークスーツ
  • 黒ネクタイ
  • 黒靴下
  • 黒い靴
  • 腕時計、結婚指輪は可、アクセサリーはNG

女性の場合

  • 黒い喪服、礼服、もしくは黒などの暗めの色合いのスーツ、ワンピースで可
  • 黒い靴
  • 礼服なら黒いストッキング
  • アクセサリーはパールのネックレスやイヤリング(ピアス)、結婚指輪。光物はタブーで、派手なピアスやブレスレットなどはなるべく避けた方がいいようです。
  • 髪飾りなどはあまり華美にせずに、黒いピン、もしくは暗めの色のゴムなどにしておきましょう。
  • ネイルも派手なものはやめておくのがマナーです。

基本は黒い礼服です。礼服でない場合でも光沢のある素材は避けましょう。
パールネックレスは一連のものにします。二連のものは「不幸を二重に招く」とされ、華美にも見えることからNGだとされるそうです。

葬儀・葬式のビジネスマナー 仕事関係者の方に不幸があった場合

葬儀・葬式のビジネスマナー 仕事関係者の方に不幸があった場合

冬の場合は防寒具を着ていきますが、コート、マフラー、手袋などの革製品や毛皮は殺生を意味し、死を連想させるのでタブーだそうです。

持っていくものは?

数珠

用意できるのであれば持って行きましょう。しかし普段、暮らしている中で数珠を持ち歩く人はいないと思います。黒ネクタイもそうですが、会社の総務に常備してある場合もあります。斎場でも数千円で販売しているところもあるようですので問い合わせておくといいでしょう。

香典

会社として参列する場合は、社名を入れたものを持って行ったりします。上司や総務に確認しましょう。個人的に親しくしていた方の場合は、自分でも用意します。会社内のグループでお渡しする場合の名前の部分は「〇〇〇〇部一同」などと書いておきましょう。
香典をお渡しする場合は、むき出しはNGです。なるべく「袱紗(ふくさ)」に包んで持って行きます。数珠と同じようにふくさも斎場で購入できるようです。
数珠も袱紗も個人でもいつかまた必要になるものです。購入しておいた方がいいと思います。
香典に名前を書く場合、毛筆の楷書で書くのが正式とされますが、筆ペンで書くことが多いと思います。
そして書くときは薄墨で書きます。薄墨で書くのは涙で滲んでしまったという表現とのことです。薄墨の筆ペンもコンビニや文具店で買うことができます。

香典の袋の上部分にある表書きはどれをつけるのが適切なの?

葬儀・葬式のビジネスマナー 仕事関係者の方に不幸があった場合

葬儀・葬式のビジネスマナー 仕事関係者の方に不幸があった場合

香典袋を買ったら表書きの札がたくさんついてきて、通夜はどれ?葬儀は違うの?と迷ったことありませんか?
基本的には通夜と葬儀の表書きは同じです。忌明け(四十九日)後法要の表書きが変わります。

宗教別で表書きの違い

仏式 仏式(浄土真宗) 神式 キリスト教
御霊前、他には御香典、御香料 御仏前 御玉串料、他には御神前、御榊料 献花料、御花料 ※袋の水引はなくても可

通夜か葬儀か、どちらに参列するの?

一般的に葬儀として2日間で行われ、1日目はお通夜、2日目に葬儀・告別式となる場合が多いでしょう。どちらに参列するかはお相手との関係性などでも変わってきます。会社として参列する場合は上司との相談で決まると思いますが、仕事の終わった通夜に参列するパターンが増えてきているようです。
昼間に行われる告別式は生きている人が故人にお別れを告げる場です。告別式は出棺前の最後の儀式ということもあり、遅刻や途中で抜けることは基本的に厳禁です。

参列した時のご焼香

ご焼香の作法

抹香を香炉に何回入れればいいのか、とかお辞儀はどうしたらいいのかとか、ついつい前の人と同じようにしなくちゃと焦ってしまいます。
宗派を細かくするとご焼香の回数は1回から3回や、2回とするところもあり覚えるのが大変です。でもご焼香は自分の宗派の回数で行えばいいそうです。自分の宗派がわからないときは、周りと同じ回数で構わないとのことです。

斎場などの立礼焼香の作法

1
祭壇に進み、ご遺族に一礼します。
2
数珠は左手に持ち、親指、人差し指、中指で抹香をつまみ、額の高さまであげ、押しいただき、静かに香炉に焚べます。
3
「2」を回数分繰り返します。
4
遺影(ご本尊)に向かって合掌
5
少し下がってご遺族に一礼し席に戻ります。

まとめ

通夜・葬儀・告別式への参列は大人にとって欠かせないものであり、突然やってくるものです。慶事のように事前に準備万端といかないことも。でも大事な儀式の場で迷惑や失礼にならないように心がけておきたいですね。