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敬語?覚えておきたい社会人としての言葉遣いのマナーとルール

敬語?覚えておきたい社会人としての言葉遣いのマナーとルール

適切な言葉遣いはコミュニケーションを円滑にさせる上では欠かせません。

敬語の種類

敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語・美化語と4つの型があります。尊敬語とは自分に対して相手を高める表現で、謙譲語は自分がへりくだることによって結果的に相手を高める表現で、丁寧語は敬意を表すために丁寧に表現することです。最後の美化語というのは水とか湯、花をお水とかお湯とかお花と頭に「お」や「ご」をつけて美しくさせる表現です。

尊敬語

尊敬語はお客様や上司など目上の動作に対して敬う気持ちを表現する言葉です。相手の動作や状態を高める尊敬語には5つの種類の型があります。

  1. 言葉自体が変化する型
  2. 〜れる〜られる をつける型
  3. お〜になるご〜になる をつける型
  4. お〜なさるご〜なさる をつける型
  5. お〜くださるご〜くださる をつける型

言葉自体が変化する型

言葉自体が変化する型としては言うの尊敬語であるおっしゃるするの尊敬語であるなさる見るの尊敬語であるご覧になるなどが代表的なものです。

「〜れる」や「〜られる」をつける型

「〜れる」や「〜られる」をつける型には「話す」や「買う」や「参加」などがあります。話すだと「社長が話される」、買うだと「奥様が買われる」、参加だと「先生が参加される」などとなります。

「お~になる」や「ご〜になる」をつける型

「お〜になる」や「ご〜になる」をつける型には代表的なものに「話す」や「帰る」や「持つ」などがあります。話すだと「課長がお話しになる」、帰るだと「お客様がお帰りになる」、持つだと「先輩がお持ちになる」などとなります。

「お〜なさる」や「ご〜なさる」をつける型

「お〜なさる」や「ご〜なさる」をつける型では「説明」や「案内」があります。説明の場合だと「先生がご説明なされた」、案内だと「社長がご案内なさる」などとなります。

「お〜くださる」や「ご〜くださる」をつける型

「お〜くださる」や「ご〜くださる」をつける型にも「話す」や「持つ」などがあります。話すだと「先輩がお話しくださる」、持つだと「奥様がお持ちくださる」などのような使い方になります。

謙譲語

謙譲語も相手を敬う気持ちを表現する言葉なのですが、尊敬語との違いは尊敬語が相手の行動や状態自体を高めることに対して、謙譲語は自らがへりくだることによって、結果相手が高まる点です。そんな謙譲語にも尊敬語と同じく5つの型があります。

  1. 言葉自体が変化する型
  2. お〜にするご〜にする をつける型
  3. お〜にいただくご〜にいただく をつける型
  4. お〜願うご〜願う をつける型
  5. お〜申し上げるご〜申し上げる をつける型

言葉自体が変化する型

言葉自体が変化する型には代表的なものだと「見る」や「行く」などがあります。「見る」の場合は「拝見する」になり、「行く」の場合は「伺う」になります。言葉自体が違うものになってしまうので、この型の場合は覚えておく必要があります。

「お〜にする」や「ご〜にする」をつける型

「お〜にする」や「ご〜にする」をつける型には「届ける」や「案内」があります。「届ける」の場合だと「先方にお届けする」となり、「案内」だと「私がご案内いたします」となります。

「お〜にいただく」や「ご〜にいただく」をつける型

「お〜にいただく」や「ご〜にいただく」をつける型については「電話する」とか「報告」などがあります。「電話」の場合だと「お電話させていただきました」になったり、報告の場合だと「ご報告させていただきました」などのようになります。

「お〜願う」や「ご〜願う」をつける型

「お〜願う」や「ご〜願う」をつける型については「渡す」や「配る」などがあります。「渡す」の場合は「お渡し願います」となり、「配る」の場合は「お配り願います」となります。

「お〜申し上げる」や「ご〜申し上げる」をつける型

「お〜申し上げる」や「ご〜申し上げる」をつける型は「案内」や「説明」などで使います。「案内」だと「ご案内申し上げます」となり、「説明」だと「ご説明申し上げます」となります。

丁寧語

語尾に「です」「ます」「ございます」などをつけて丁寧な表現に変え、相手に敬意を表す表現方法です。例えば「ありがとう」だと「ありがとうございます」になったり、「おはよう」だったら「おはようございます」になります。

ビジネスシーンでよく使われる敬語

ビジネスシーンで頻出する動詞の敬語をまとめました。この表にある動詞の尊敬語や謙譲語、丁寧語表現については最低限おさえておいた方が社会人として恥ずかしくないですよ!

基本形 尊敬語 謙譲語 丁寧語
いる いらっしゃる おる
おります
います
言う おっしゃる
言われる
申す
申し上げる
言います
する なさる・される いたします(いたす)
させていただく
します
見せる お見せになる お目にかける
ご覧にいれる
見せます
見る ご覧になる
見られる
拝見する 見ます
聞く 聞かれる
お聞きになる
お尋ねになる
お耳に入る
伺う
拝聴する
お尋ねする
聞きます
行く いらっしゃる
行かれる
おいでになる
伺う
参る
行きます
会う お会いになる お目にかかる
お会いする
会います
来る いらっしゃる
おいでになる
お見えになる
お越しになる
伺う
参る
来ます
知る ご存知
お知りになる
存じ上げる 知っています
読む お読みになる 拝読する
お読みする
読みます
もらう お受け取りになる いただく
頂戴する
たまわる
もらいます
与える くださる
賜る
差し上げる あげます
食べる 召し上がる
お食べになる
いただく
頂戴する
食べます
借りる お借りになる 拝借する
お借りする
借ります
帰る お帰りになる 失礼する
おいとまする
帰ります
思う お思いになる 存る 思います
着る お召しになる 着る 着ます
受ける お受けになる 拝受する
お受けする
いただく
受けます
もらいます
教える お教えになる
ご指導される
お教えする
ご案内する
教えます

ビジネスシーンでよく使われる名詞の使い分け

以前の記事で当社と弊社の違いでも紹介しましたが、名詞についても間違った使い方をすると恥ずかしいケースが多々あります。今回は仕事上よく使う名詞の自分サイドへの表現と相手サイドへの表現を表にまとめました。

自分サイド 相手サイド
会社 弊社・当社 御社・貴社
団体 小会 貴会
店舗 当店 貴店
呼称 わたくし・わたくしども お客様・○○様
担当者 担当の者 ご担当者様・ご担当の方
同行者 連れの者 お連れ様
受領 受領・拝受 ご笑納・お納め
配慮 配慮・留意 ご配慮・ご尽力
贈り物 粗品・寸志 お品物・ご厚志
考え 考え・私見 ご意見・お考え・ご意向
自宅 拙宅 お住まい
夫・主人 ご主人・だんな様
妻・家内 奥様

ビジネスシーンでよく使われる言い回し

最後に仕事上よく使われている言い回しです。もとになる言葉は日常生活でもよくでてくる言葉なので、必然的にビジネスシーンでも頻出します。「あっち」とか「こっち」などと学生のような言い方をしていると恥ずかしいことになります。

あっち

あちら

こっち

こちら

そっち

そちら

どっち

どちら

さっき

さきほど

ただ今

あとで

後ほど

もうすぐ

間もなく

ないです

切らしております

そうです

さようでございます

ちょっと

少々

すごく

とても

知りません

存じ上げません

その通りです

ごもっともです

段々と

次第に

言っておきます

申し伝えます

すみません

申し訳ございません

わかりました

かしこまりました

いいですか?

よろしいでしょうか?

どうですか?

いかがですか?

できません

いたしかねます

わかりません

わかりかねます

今日

本日

あした

明日

きのう

昨日

あさって

明後日