今回は明らかに見た目と使う目的が違うティッシュペーパーとトイレットペーパーの違いについてです。ってじゃー何の違いを紹介するの?って話ですが、素材と特徴あたりのポイントを紹介したいと思います。意外にそのあたりの違いを知らない方って多いのではないでしょうか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはティッシュペーパーとトイレットペーパーの違いについてです。
ティッシュペーパーとは!?
ティッシュペーパーはご存知のとおり日本ではちり紙とも呼ばれるあの薄い紙のことです。ティッシュペーパーの歴史は実はそれほど古くはなく、1942年アメリカのキンバリー・クラーク社で開発されたものが最初らしいです。日本には1953年に伝わりその後いっきに普及しました。
さて、今回のお題であるティッシュペーパーとトイレットペーパーの違いについてまずは原料の点から。ティッシュペーパーの原料は主に木材からのパルプです。パルプというのは紙を作るために木材から植物繊維だけを抽出したものです。
次に製品としても特徴ですが、ティッシュペーパーとトイレットペーパーの一番の違いは水に溶けるかどうかです。ティッシュペーパーは水に溶けづらく作られています。
最後にティッシュペーパーの製造所は富士市、富士宮市周辺に集中していますが、生産過程で大量のきれいな水を必要とすることが理由です。富士市、富士宮市周辺は富士山の雪解け水などきれいな水が豊富ですから。
トイレットペーパーとは!?
トイレットペーパーはトイレで用を足したあとに使うものです。トイレットペーパーも皆さんにとっても馴染み深いと思いますが、トイレットペーパーが世界で初めて使われたのは6世紀ころの中国だといわれているのですが、850年に書かれた旅行記ではアラブ人から用を足した後に体を洗わないのは不潔だと言われていたそうです。ただしこの頃のトイレットペーパーは現在のような形状ではありませんでした。
トイレットペーパーはティッシュペーパーとは違い水に溶けやすく作られています。なぜならトイレに流した時に詰まってしまうからですよね。トイレットペーパーは水に溶けやすいようにするためにデンプンを使って固められています。そしてトイレットペーパーの原料といえば一般的に古紙とされています。
ちなみにトイレットペーパーを三角形に折ることをファイヤーホールドというらしいのですが、もともとは緊急出発時にすぐにでれるように紙をとりやすくしたのが起源らしいですよ。その後ホテルなどの清掃完了の証として三角形に折られるようになったようです。
ティッシュペーパーとトイレットペーパーの違いまとめ
- ティッシュペーパーは水に溶けにくいが、トイレットペーパーは水に溶けやすい
- ティッシュペーパーの原料は木材から作られるパルプだが、トイレットペーパーの原料は古紙