Photoshopのツール解説vol.005です。
ツールバーの内容は使い切れないくらいの機能が満載ですが、中身と使い方を知らないと自分が使ったことがあるものだけで終わってしまいます。
そこで自分の備忘録のためにも基本のツールバーの機能をひとつずつ解説していきます。
vol.005では画像の修復ツールの解説を致します。
意外と簡単に画像内の不要な部分を消去して背景を自動で補正して馴染ませてくれます。
修復系ツール5つをご紹介します。

修復系ツール

元画像
スポット修復ブラシツール

スポット修復ブラシツール

「スポット修復ブラシツール」は消去したい部分を、このツールを選択したときに表示されるブラシツールのような物で塗りつぶすようにします。

スポット修復ブラシツール
この画像のように、木目の色が濃くなってしまったところが気になる場合は、やり直す、数回繰り返す、別のツールで修正するなど補完していきましょう。
修復ブラシツール

修復ブラシツール

「修復ブラシツール」はスポット修復ブラシツールとは違い、一回の手順ではできません。この画像の場合は木目や板の継ぎ目のラインをみながら修復していくといいと思います。
- ツールを選択し、表示されるブラシのサイズ等を決めます。
- optionキーまたはAltキーを押しながら、画像内の対象物の周りと同じ色合いの部分を1回クリックします。optionキーまたはAltキーを押してない状態で表示されるブラシの範囲で検討をつけましょう。
- 上記の画像のように、1回クリックした部分がブラシのサイズで表示されますので、対象物上を色や柄をみながら塗りつぶしていきます。
- optionキーまたはAltキー+クリックの場所を1回クリックして、塗ったら、移動してoptionキーまたはAltキー+クリック→を繰り返して馴染ませていくようにしていきます。

修復ブラシツール

修復ブラシツール
手間はかかりますが、「スポット修復ブラシツール」より仕上がりはきれいにできるように思います。
パッチツール

パッチツール

「パッチツール」は選択した部分を画像の別の部分から置き換えることができます。「パッチツール」を選択したら対象物を囲うように選択をします。

パッチツール
今回、オプションバーの設定で「パッチ:」のところを「通常」で作業しました。ここを「コンテンツに応じる」とすると、もっと精度の高い修復ができます。
画像によってはその限りではないこともあります。
パッチツールは別の記事でも紹介しています。
コンテンツに応じた移動ツール

コンテンツに応じた移動ツール

「コンテンツに応じた移動ツール」は囲って選択した対象物を任意の場所に移動させると、その周りを背景に馴染ませる補正をしてくれます。

コンテンツに応じた移動ツール
赤目修正ツール

「赤目修正ツール」は、照明などしっかりしたスタジオで撮影した画像はなりませんが、デジカメやスマホで暗い室内のおいてフラッシュをつけて撮影をすると、目の虹彩(白目じゃないところ)の部分の中心が赤くなってしまうことがあります。そういう画像を修正するツールです。
作業は簡単です。「赤目修正ツール」を選択し、赤くなった部分をクリックするか、その虹彩ごと囲って選択します。それで完了です。
ツール自体は使い方が簡単です。建物の撮影画像で電線を消す作業など地道にコツコツしていたこともありますが、このツールを使えば作業時間を結構省略できるかもしれません。色の補正をしてくれるのは助かります。
真っ青な空にある不要なものを消すのも、「スタンプツール」や「ブラシ」で塗りつぶす場合、意外に色の違和感が出てムラになることもありますので難しかったりしました。
ですが、上記の例のように画像次第では、一度に完璧にやろうとしてもうまくいかないこともあります。ツールを変えて重ねていきましょう。