今回のPhotoshopの使い方は「Photoshopで写真にノイズやぼかしをいれてオシャレに加工する方法」です。
「フィルター」のノイズやぼかし各種を1回かけるだけでもとても雰囲気のある画像になります。
Photosohpでノイズをいれる方法
ノイズの入れ方一つでレトロっぽさや、デジタルノイズ風な雰囲気を出すこともできます。
ノイズを加えるの設定
ノイズを加える
上部メニューの「フィルター」から「ノイズ」を選択するとノイズの種類が選択できます。
今回はこの中の「ノイズを加える」で一例を作ってみます。
この画像に「ノイズを加える」を設定します。
ノイズ元画像
ノイズを加えるパネル
パネル内のつまみの右にスライドする、または数値を入力することでノイズのかかり方が調節できます。
プレビューで確認しながら任意のノイズの量や分布方法を設定しましょう。
下部にある「グレースケールノイズ」のチェックはノイズ自体が白黒のものかどうかです。
白黒画像でつけてみると違いがわかりやすいようです。お試しください。
ノイズ設定をかけてみた状態がこんな感じです。
ノイズを加える
もう一手間かけてみましょう。
さらに、明るさなども加えてみました。海外の昔のポスターのようなイメージになった感じです。
ノイズを入れた後アレンジ
モノクロ画像だとまた雰囲気が出ます。
画像をモノクロにし、ノイズを加えるの設定時にグレースケールノイズにチェックを入れ「OK」をクリックします。その後「色調補正」の「色相・彩度」で任意の色を設定するとレトロっぽい画像も作成できます。
「ノイズを加える」でレトロっぽく
フィルターの中のノイズの種類は複数あります。プレビューを確認しながら実際にかけてみると、おしゃれな画像を作ることができます。
Photoshopでぼかしをいれる方法
次にぼかしのフィルターを使ってみます。
代表的なのは「ぼかし(ガウス)」です。数値で調節が可能で、プレビューで確認しながらぼかしをかけることができます。
ぼかしの設定
ぼかしの設定は上部メニューの「フィルター」から「ぼかし」を選択するとぼかしの各種類が表示されます。
ぼかし元画像
代表的な「ぼかし(ガウス)」を使ってみましょう。
ぼかしの種類
ぼかしの種類の中から「ぼかし(ガウス)」を選択します。
ぼかし(ガウス)パネル
表示されたパネルの下部の「半径」のつまみを調節することでぼかしの強弱が変化します。
ぼかし(ガウス)
全体的にぼかしが入りました。マスクの選択などがなければ画一的なぼかしが入ります。
ぼかしを強くすれば顔や対象物の識別をなくすことができます。
SNSなど公開する画像に入ってしまった人や車のナンバーなど、個人情報を含む内容のものもこれで判別できないようにしておきましょう。
Photoshopの16種類のぼかし ぼかし
フィルターの「ぼかし」には多数の種類があり、それぞれで特徴的なぼかし効果をつけることができます。
「ぼかし」と「ぼかしギャラリー」の各種類をご紹介します。
ぼかし
ぼかしの種類
一番上の「ぼかし」を選択すると設定をするパネルなどは表示されず、画像が微妙にぼかしが入ります。
大きくぼかされるわけではないので、わかりにくいですが重ねてこの「ぼかし」をかけるとぼかしがかかったとわかるようになります。
ぼかし(ガウス)の設定は上記の通りです。
ぼかし(シェイプ)
ぼかし(シェイプ)パネル
パネルにPhotoshopに設定されているシェイプがパネルに表示されます。
カラーを平均化させ、様々な形にぼかすことができると言われていますが、正直よくわかりません。シンプルなシェイプの方がわかりやすい加工になるようです。
ぼかし(シェイプ)
ぼかし(ボックス)
ぼかし(ボックス)パネル
こちらもシェイプと同じように変化はしてもどうボックスなのか正直わかりにくいのですが、「ぼかし(ボックス)」はカラーを平均化すると言われています。
ぼかし(ボックス)
ぼかしガウスですと、カラーの変化もぼやけてしまうけど、カラーの変化をちゃんと残したい場合などに使うことができるのではと言われています。
言われてみれば、色の境界がガウスよりぼやけていない?ですかね。
ぼかし(レンズ)
ぼかし(レンズ)パネル
このパネルでは「半径」のつまみを調節して設定をします。
しかし、ぼかし(レンズ)はレイヤーにマスクをかけないと効果を発揮しないとのことです。カメラの焦点を絞ったイメージで焦点の周辺をぼかしてフォーカスがかかったようにするためです。
ぼかし(レンズ)をかける時
レイヤーを複製して、焦点を合わせた部分に境界にぼかしを入れたマスクをかけておきます。
マスクをかけるときの選択範囲の境界線にぼかしを入れる方法は、
●上部メニューの「選択範囲」から「選択範囲を変更」の中から「境界をぼかす…」を選択します。
●境界をぼかすの設定パネルでぼかしのサイズを数値で入力します。
ぼかし(レンズ)
複製したレイヤーの顔の部分以外をマスクで囲い、下に重ねた元画像で加工をしていないはっきりした顔部分が見えているという状況です。
境界をぼかす範囲が少ないとぼかした場所と焦点のあったはっきりした部分との境界が極端になり、自然な感じにならないので気をつけましょう。
ぼかし(移動)
ぼかし(移動)パネル
移動はざっくりいうと画像がブレた感じやスピード感を出して動気のある感じを表現できます。
「角度」で画像が動く方向を設定。「距離」で動きの幅を設定します。
ぼかし(移動)
この画像では激しく横ブレした感じになっていますが、人や車など何かが走っているイメージにうまくアレンジするとスピード感のある画像を作ることができます。
ぼかし(強)
ぼかし(強)
「強」は最初の「ぼかし」と同じように設定パネルは出てきません。そのまま強めにぼかしがかかります。
「強」をかける前と、かけた後で見比べてみると確かにぼかしがかかっています。
ぼかし(詳細)
ぼかし(詳細)パネル
「詳細」はぼかしの半径、しきい値、画質などを細かく決めることができます。
ぼかし(詳細)
この画像は「半径」と「しきい値」だけで設定しました。
絵画っぽい雰囲気になっています。
ぼかし(詳細)エッジのみ
設定パネル下部にある「モード」を切り替えて「エッジのみ」という設定にするとこのような画像になります。
ぼかし(表面)
ぼかし(表面)パネル
「表面」は物体の輪郭をぼかさずに、表面だけにぼかしを入れる効果です。
ぼかし(表面)
この画像ですと女の子の肌がツルツルになって人形みたいです。これも面白い効果ですね。
ぼかし(放射状)
ぼかし(放射状)パネル
「放射状」は、スピード感のあるズームを表現した効果が作成できます。漫画ですと集中線が入った感じです。
この設定パネルにはプレビューがついていないため目分量で調節することができません。何度かやり直して調節するしかありません。
ぼかし(放射状)
中心の配置を変えると表現の変化が面白いです。回転とズームという2つの方法を選ぶことができます。
平均
「平均」をかけた結果
「平均」も選択するだけで自動で効果が表示されます。これまでと同じ画像を「平均」してみたところこのような画像になりました。
「平均」はぼかすのではなく、指定された範囲のカラーの平均値を出すということのようです。
この「平均」は実際この記事を書くまで使用したことがありませんでした。使用してみた感想として、どこで使ったらいいのかな。と思いました。
Photoshopの16種類のぼかし ぼかしギャラリーを使ってみよう!
ぼかしギャラリーは、独特な写真のぼかし効果を簡単に作成できます。上記までの「ぼかし」の効果をもう少し視覚的に調節しやすくなっている感じがします。
フィールドぼかし
ぼかしギャラリー フィールドぼかし
複数のぼかしポイントに違うぼかし度合いを設定することで、ぼかしのグラデーションを付けることができます。
ぼかしのポイントは2つ以上に増やすことができます。他にノイズ効果をつけることができるのでいろいろな表現が可能です。
フィールドぼかし
こちらは左右にポイントをおいてぼかし具合を変えてあります。マウスでクリックするとポイントは作られます。左側は少なく、右側をぼかしを多く設定しています。
ぼかしギャラリー パネル
ぼかしギャラリーの設定を完了させるのは上部のオプションメニューに出ている「OK」をクリックします。他のぼかしギャラリーも同じです。
虹彩絞りぼかし
虹彩絞りぼかしパネル
画像に対してピントがあっているところとわざとぼかす効果を入れるところをこれを使用してつけることができます。「ぼかし」の「レンズ」と同じです。
便利なのはこちらの方がレイヤー分けやマスク掛けなどの作業が必要ないことでしょうか。
表示される円にあるポイントなどのサイズや形を変えて設定します。ぼかしの形を四角にすることもできるようです。
ぼかしギャラリー 虹彩絞りぼかし
「ぼかし」の「レンズ」と同じ感じにしています。操作はこちらの方が設定がわかりやすいです。
チルトシフト
ぼかしギャラリーチルトシフトパネル
チルトシフトレンズで撮影したような効果にした画像を作成することができます。
上下もしくは左右に「シャープ」、「フェード」、「ぼかし」の領域を設定することで効果を調節します。
ぼかしギャラリー チルトシフト
実際のカメラでチルトシフトレンズを使って撮影するミニチュアの世界のような写真や画像を「ぼかしギャラリー」の設定で作ることができます。
この見本画像ではわかりにくいですが、他の画像でまたご紹介します。
チルトシフトを使ってミニチュア風画像を作る方法
Photoshopでミニチュア風画像を作る方法
パスぼかし
パスぼかしパネル
「パスぼかし」はパスに沿って動くぼかしを作成できます。また、シェイプとぼかしの量を設定できます。ポイントは青いラインのパス上で複数作ることができます。
パスぼかし
今回つけてみたS字のようなパスにしましたが、そのように見えますでしょうか。
パスを複雑にしすぎると、結局他のぼかし効果とあまり差異がわかりにくくなるようです。
スピンぼかし
スピンぼかしパネル
この効果は画像に回転しているような動きをつけることができます。
ぼかしギャラリー スピンぼかし
今回使用した画像のようなイメージに使用するには不向きな効果ですね。これですとファンタジーかSFっぽいですね。
タイヤなど回転するものに使うと動いているかのような効果をつけることができます。
以上、ぼかし効果をご紹介しました。
いろいろ調べてみると、面白い効果が結構簡単につけることができるので画一的な使い方だけではなく実際にいじって試してみた方が使い方はわかりやすい気がしました。
ぜひ、お試しください。