アクアリウムハジメマシタ!!

「ビーフシチュー」と「ハッシュドビーフ」の違いをご存知ですか!?

ビーフシチュー・ハッシュドビーフ違い

寒い季節になると食べたくなるのが、鍋やシチューのあったか料理ですね。その中でもシチューのごちそうではビーフシチューが挙げられます。デミグラスソースと柔らかく煮込まれた牛肉の濃厚な味わいがたまりませんね…。ですが、牛肉とデミグラスソースを使った料理では「ハッシュドビーフ」もありますね。この2つの料理は使っている材料が違うのか、それとも作り方?両者の違いはどこにあるのでしょうか。ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズはビーフシチューとハッシュドビーフの違いについてです。

ビーフシチューとは!?

ビーフシチューとは、日本での代表的な作り方として牛のすね肉やバラ肉などとタマネギ、ニンジンなどの野菜をブイヨンや赤ワインなどで長時間煮込み、塩、胡椒、トマト(ピューレなど)、ドミグラスソースやブラウンソースなどで味付けする料理と言われています。

ビーフシチューイギリスが発祥と言われ、日本へのシチューの伝来が何時ごろのことなのかははっきりと明記されていないようですが、明治中頃までにレストランのメニューに載るようになり、明治後半には旧帝国海軍軍艦の昼食や夕食として、「煮込み」の名前でシチューやカレーが出されていたともされています。

同じく牛肉のシチューとして牛タンを煮込んだものは特に「タンシチュー」と呼ばれ人気が高く、尻尾の肉を使ったものは「テールシチュー」と呼ばれます。

ハッシュドビーフとは!?

そしてハッシュドビーフとは、薄切りした牛肉を洋風のソースで煮込んだ料理とあり、外国から伝わった技法を元にして明治時代に変化し作られた日本の洋食であると言われています。
現在の日本では薄切り牛肉とタマネギをデミグラスソースやトマトソースなどで煮た料理とされています。

実はハッシュドビーフは日本の洋食でおなじみのハヤシライスと同じもののようです。日本でハッシュドビーフの名が一般的に知られるようになったのは平成になってハッシュドビーフの名前のハヤシライスのルーが販売されてからではないかとか。

ハヤシライスの語源としてレストランのメニューにハッシュドビーフ・ウィズ・ライスとかハッシュド・アンド・ライスなどの名前だったものが「ハッシ・ライス」または「ハイシ・ライス」となって、それが訛って「ハヤシライス」になったのではないかと言われているそうです。
ハッシュ=hashには、肉などを細かく切る、切り刻むという意味もあると言われ、日本語でも「こまかく切る」という意味を持つ「はやす」という動詞がハッシやハイシに訛った後、はやすの意味と混ざってハヤシライスになったとも。

諸説あるようですが、早矢仕有的(はやし ゆうてき)という人が作った牛肉と野菜の煮込みに由来するとするいう説もあるようです。

19世紀以前の欧米の本には、Hashed Beef という古いイギリス料理の調理法が載っているとされ、薄切り牛肉の煮込み料理という意味で日本の現在のハッシュドビーフと共通しているようです。

ビーフシチューとハッシュドビーフの違いまとめ

  • ビーフシチューは牛の塊肉を使った料理
  • ハッシュドビーフは牛の薄切り肉を使った料理
  • ハヤシライスはハッシュドビーフと同じ料理でご飯にかけたもの

観てもらいたい動画!!