近年、ダイエットなどでも話題になったこともあり、スープやサラダでおなじみの「春雨」。料理の種類も、麻婆春雨やチャプチェなどバリエーションも広がっています。では「ビーフン」は「春雨」とは違うのでしょうか。形状が似ているので袋に入っていないと区別が難しい気がします。味が違うのでしょうか、それとも長さ?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは春雨とビーフンの違いについてです。
春雨とは!?
春雨というのは、緑豆(リョクトウ)やジャガイモ、サツマイモなどから採取されたデンプンを原料として作られる乾燥食品です。春雨は西暦1000年前後には中国で作られていた食品で日本には、禅宗の精進料理の材料として鎌倉時代に伝来したとも言われているそうです。
中国では主に豆もやしの原料である緑豆を材料とし、日本産ではジャガイモ、サツマイモなどのデンプンを使用した物が多いとのことです。
春雨はおなじみの料理では、酢の効いた中華風タレの春雨サラダや、さっぱりから辛いのまでなんでも合うスープが定番ですね。
水で戻した春雨を肉や野菜類と一緒にごま油で炒めた物は韓国料理で「チャプチェ」と呼ばれるものになり、炒め物といえば日本では「麻婆春雨」などという定番商品もあります。
ビーフンとは!?
では、ビーフンの最大の特徴はうるち米を原料とするライスヌードルの一種であるという点です。つまり、春雨との違いは原材料の違いということになります。
中国南部の福建省周辺が発祥であるとされ、漢字では「米粉」と表記するようです。日本語のビーフンは台湾語などの発音に由来する外来語と言われています。
ビーフンは本来、「米粉」の漢字の示す通り、伝統的には米の粉のみから作られるものですが、近年では原材料コストを下げるためと品質改善のため、米以外のデンプンも原材料の一部として使うことが増えているようだと言われています。
料理法は春雨と同じように、炒め物やスープに入れ、焼きそばやラーメンのように主食として食べることが多いようです。日本では「焼ビーフン」としておなじみの商品がありますね。
米粉の麺といえばベトナム料理の「フォー」も有名ですが、きしめんのように平たい麺になっておりベトナム北部でよく食べられ、南部の方では「ブン」と言われる米粉の麺がよく食べられるとのことです。
春雨とビーフンの違いまとめ
- 春雨は緑豆(リョクトウ)やジャガイモ、サツマイモなどから採取されたデンプンを原料として作られる乾燥食品。
- ビーフンはうるち米を原料とするライスヌードルの一種。
- 春雨の原料は中国では主に豆もやしの原料である緑豆を材料とし、日本産ではジャガイモ、サツマイモなどのデンプンを使用した物が多い。
- 料理法はどちらも炒め物やスープに入れて食べることが多く、似ている。
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