Excel(エクセル)では、メジャーアップデートで適宜新しい機能や関数が追加されています。今回ご紹介するMAXIFS・MINIFS関数も、Excel2019から追加された新関数で、従来のMAXIMUM・MINIMUM関数を拡張し、最大・最小を求める際に複数の条件を指定することができます。ということで今回のExcel(エクセル)の使い方 vol.100は、MAXIFS・MINIFS関数で複数の条件下で最大値・最小値を求めるです。
※MAXIFS・MINIFS関数が使用できるのは、Excel2019および、Microsoft365版Excelのみです。
- 複数の条件を指定して、最大・最小値を求める
- データ分析のときに便利
MAXIFS・MINIFS関数で複数の条件下で最大値・最小値を求める
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マグロの市場価格表から、指定した条件でデータを抜き出します。2020年以降で流通量が400,000kg以上のときの最大価格を求めるにはMAXIFS関数を、2020年以前で平均価格が3500円以下のときの最小流通量を求めるにはMINIFS関数を使います。
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MAXIFS、MINIFS関数ともに、(検索範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,)と、最大126件まで条件を指定できます。最低でも条件を1件指定します。条件の指定には、以下の比較演算子が使用できます。比較演算子で条件を指定するときは、”(ダブルクォーテーション)で囲み、文字列として指定します。
条件 | 意味 |
---|---|
A > B | AはBよりも大きい |
A < B | AはBよりも小さい |
A >= B | AはB以上 |
A <= B | AはB以下 |
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それぞれの条件下で、最大値、最小値を求めることができました。MAXIFS・MINIFS関数で指定する条件はAND条件となり、条件1かつ、条件2を満たすものが指定されます。データ分析の際、条件を変えてのデータ比較に便利な関数です。
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