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食べたら危険なアサリの特徴5選!!

アサリは7月〜8月頃と11月〜12月頃に産卵するため、産卵前は栄養を蓄えていて旬は春4~5月と秋9~10月であるといわれています。そんなアサリは、和洋中さまざまな料理で美味しい旨味を生かした料理が楽しめます。ということで、今回の「食べたら危険な○○の特徴5選!!」はアサリの危険な状態を5つ紹介します。

食べたら危険なアサリの特徴5選とは!?

有毒プランクトンを摂取したアサリ

アサリは海水中のプランクトンを主食としていますが、その中には有毒なプランクトンも存在します。有毒プランクトンを摂取したアサリは毒素を体内に蓄積し、そのまま食べると人間にも危険です。この毒素は、下痢性貝毒や麻痺性貝毒として知られており、下痢性貝毒は下痢、腹痛、吐き気などの食中毒症状を引き起こします。この毒素は比較的軽度ですが、摂取量が多いと症状が重くなる可能性があるそうです。麻痺性貝毒は、初期症状には口や唇のしびれがあり、進行すると呼吸困難や筋肉の麻痺を引き起こす可能性があります。最悪の場合、死に至ることもあるそうです。

水質の悪い場所で採取されたアサリ

アサリは環境に敏感な生物であり、水質の悪い場所で育った場合、体内に有害物質を蓄積する可能性があります。工業廃水や農薬、重金属などが含まれた水域で採取されたアサリは、食べると健康被害を引き起こすリスクがあります。
特定の地域や季節には、有毒プランクトンの発生が増えることがあり、例えば、日本の一部の沿岸地域では、夏場に有毒プランクトンの増加が報告されており、宮城県などでは、麻痺性貝毒は2月初旬から5月下旬にかけて、下痢性貝毒は6月から8月にかけて発生する傾向にあると伝えられています。このような時期や地域で採取されたアサリには特に注意が必要です。

振動を与えても口を開いたまま閉じない、熱を通しても開かない貝

生きているアサリを揺すったり、刺激を与えると素早く口を閉じると言われていますので、刺激を与えても半開きのままなのは死んでいる状態だと判断しましょう。加熱調理をすると、通常貝は開きますが、開かない場合は加熱不足も考えられます。しかしいつ死んだ貝かわからない、貝の中に腐った身が残っている場合もあるということも考えられます。その場合は食べない方がいいと言えるでしょう。貝殻だけ残って、そこに砂などが入っている場合もありますので貝と貝をぶつけ合うと生きた貝とは音が違うため、ぶつけ合って確認するのもおすすめです。

腐った臭いがする

アサリが開いて中身が見えて、腐った匂いがする場合は食べるのはやめましょう。弱っているか、死んでいる貝は貝柱が伸びるので貝が開いてしまいます。そのため熱をかけていない状態で開いている貝は、食べてはいけない場合があります。スーパーや市場で、冷やされて管理されている場合は消費期限内なら食べても問題ありませんが、死亡時刻も、温度管理もされていない、潮干狩り等で獲ってきた貝は注意が必要です。

砂抜きした水が白く濁ってしまう

砂抜きの水が白く濁っているのは腐ったアサリが混ざっているとおこる場合があり、腐っているアサリが入っていない砂抜きでは、水はきれいな状態のままとなります。白濁した水が出る状態の場合、腐敗臭も強く出るようですので砂抜きの際に確認して取り除きましょう。

産地や品質が明確で信頼できる販売店から購入すると安心して食べることができるようです。潮干狩りで獲ってきた貝を楽しみたい場合は、事前に周辺海域の貝毒の発生状況を確認するなど対策をした方がいいようです。潮干狩りでたくさん獲れて、食べきれないほどある場合は

アサリの砂抜き方法は?

潮干狩りで獲ってきたアサリはもちろんですが、スーパーなどで買ったアサリでも、食べたときジャリッと砂をかんでしまうことがあります。料理する前、保存するときも必ず砂抜きをした方がいいようです。

1. アサリの準備

まず、アサリを購入後すぐに砂抜きを行うことが重要です。新鮮なアサリを使用しましょう。

2. 容器の準備

アサリを入れる大きめの容器を用意します。ボウルやバットが適しています。容器は清潔にしておきましょう。

3. 塩水の準備

砂抜きには、海水に近い塩水を使用します。一般的には、水1リットルに対して塩30グラムの割合で塩水を作ります。塩水の濃度は約3%になります。塩が完全に溶けるようによくかき混ぜてください。冷たすぎると仮死状態となりますので水温は20度くらいがいいそうです。

4. アサリを塩水に入れる

準備した塩水にアサリを入れます。アサリが重ならないように広げて入れることがポイントです。アサリが塩水に完全に浸かるように注意しましょう。

5. アサリを暗い場所に置く

アサリは暗い場所で砂を吐き出しやすくなるため、容器を新聞紙やアルミホイルで覆うなどして暗くします。冷蔵庫に入れることもできますが、あまり寒すぎない場所(10〜15度)が理想的です。

6. 砂抜きの時間

砂抜きには購入したアサリでも通常、2〜3時間程度かかりますが、より確実に砂を抜くためには半日(6〜8時間)ほどかけることをおすすめします。長時間砂抜きを行う場合は、途中で塩水を一度交換すると効果的です。潮干狩りで獲ってきたアサリは半日コースの方がいいでしょう。

7. アサリの確認

砂抜きが終わったら、アサリを軽く水で洗い流します。このとき、アサリの殻の表面についている汚れや砂をしっかりと落としましょう。砂抜きが不十分だと感じる場合は、再度塩水に戻して追加の時間をかけることも可能です。

ポイント

暑い季節や長時間砂抜きを行う場合は、冷蔵庫で砂抜きを行うと安全です。冷蔵庫の温度は低すぎないように注意しましょう。アサリが活発に動くのは水温20℃程度の環境なので時々外に出して温度を調節するなどした方がいいかもしれません。
砂抜き中にアサリが動いているのを確認すると、砂をしっかりと吐き出している証拠です。

アサリのおすすめの保存方法と期間

あさりの賞味期限は短く、冷蔵で2〜3日間です。購入したら早めに調理した方がいいでしょう。しかし食べ切れないほど、たくさんある場合は冷凍保存しておけば3週間程度は日持ちします。常温での保存はアサリが出回る季節では温度が高いためやめた方がいいでしょう。

冷蔵の場合

2〜3日程度が目安です。

ポイント1
砂抜きをする
上記の方法で砂抜きをします。
ポイント2
塩水につける。
紙袋や麻袋、段ボールなどに入れます。砂出し用の水は捨て、綺麗な水を容器に入れ、濃度3%の塩水を作ります。
ポイント3
そのまま冷蔵庫に入れて保存。
アサリを入れた容器をしっかりフタをせず、キッチンペーパーなどをかぶせるようにしてアサリが呼吸ができるようにする。

冷蔵ではあまり日持ちしないため、1~2日を目安にすぐ食べきるようにしましょう。

冷凍保存の場合(殻付き)

冷凍保存で約3週間程度が目安です。

ポイント1
砂抜きをする
上記の方法で砂抜きをします。
ポイント2
水気を拭き取る
キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取る。
ポイント3
保存袋に入れて冷凍庫で保存
重ならないよう平らに入れて、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍庫に入れる。

冷凍するなら砂抜きを含めて丁寧な下処理が大切です。アルミやステンレスのトレイやバットの上に置き、冷凍庫で急速冷凍するのが理想的です。

殻付きの状態で冷凍したアサリを自然解凍した場合、加熱しても殻が開かなくなってしまうので、必ず凍ったまま調理することとのことです。一気に加熱する料理がポイントで沸騰した湯に凍ったままのアサリを入れスープや味噌汁に。オリーブオイルとニンニクと加熱して炒めてパスタにするなど即料理に使えるのがとても便利です。

アサリはあらかじめ茹でて、むき身にしてから冷凍することも可能です。手間がかかるという難点もありますが、天ぷらや炊き込みごはんなど、殻がいらない料理に凍ったまますぐ使えて便利です。茹でた時のスープも旨味成分がたっぷり出ているので、冷凍可能なシリコンカップや、小さめの冷凍用保存容器に入れ、ふたをして冷凍すると出汁として広く活用できます。ぜひ、アサリの風味を最大限に引き出し、美味しい料理を楽しめるようお試しください。

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