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「液晶」と「有機EL」の違いをご存知ですか!?

「液晶」と「有機EL」の違いをご存知ですか!?

テレビやスマートフォン、パソコンなど、様々な機械のディスプレイに使われているのが液晶です。ところが、最近スマートフォンの高級機種などではディスプレイに有機ELを採用、ということを盛んに宣伝しています。液晶と有機EL、外見は同じようにしかみえませんが、どう違うんでしょうか。ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは液晶と有機ELの違いについてです。

液晶とは!?

液晶というのは、画面の後ろに仕組まれたバックライトから発せられた光を、液晶が調整して遮ることで表示する構造になっています。こういった方式の画面をバックライト方式と言います。

液晶は電気の消費量も少なく、寿命も6万時間と長いことから、今ではテレビの画面として主流となっています。また明るい部屋でも見やすい点もテレビとして優秀ですね。

その一方で、画面の後ろにバックライトが必要なことから薄型化にはおのずと限界があり、また視野角という数字も少し狭いです。視野角というのは、画面を斜めから見たときに画面が白くならずに見える角度のことです。有機ELに比べると、液晶は視野角の点でちょっと劣っています。

また、バックライトの光を遮って映像を表示するその構造から、黒を写しても、どうしてもバックライトの光が漏れて、白っぽく写りがちです。

有機ELとは!?

一方、有機ELの最大の特徴は自発光式であるという点です。つまり、バックライトは無くて、画面そのものが発光して映像を写しています。そのため、バックライトを必要とする液晶と比較して薄型に仕上げることができ、壁掛けのテレビ薄型を売りにしたスマートフォンに採用されているんですね。

有機ELの自発光式が有利な点は、黒を美しく表現できる点にあります。つまり、黒い映像は発光していない状態なので、液晶のように光が漏れることが無いんです。また有機ELは液晶と比べて、素早く動くような映像でもブレずに表示することが得意なので、スポーツの観戦などに向いた画面方式といえます。

ただし、有機ELは液晶とくらべるとまだ高価です。そのためテレビやスマートフォンでも、価格帯の高い、いわゆるハイエンドモデルに採用されることが多いんです。また電気の消費量も液晶と比べて多いので、省エネとは言い難いく、また寿命も3万時間と液晶よりも短くなります。

さらに、有機EL最大のデメリットに画面の焼き付きがあります。昔製造されていたブラウン管でも同じ静止画をずっと表示していると、画面に焼き付いて消えなくなる問題がありました。同じことが有機ELでも発生するんです。そのため、たとえば案内板の表示など、同じ画面を長時間表示するような用途は液晶が適しています。

液晶と有機ELの違いまとめ

  • 液晶はバックライト方式。画面後ろからの光を液晶が遮ることで映像を表示する。
  • 有機ELは自発光式。画面が自ら発光することで映像を表示する。
  • 液晶は同じ画面を長時間表示するような用途に向いている
  • 有機ELはスポーツなど激しい動きの映像を表示するのに向いている

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