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IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定する|Excel(エクセル)の使い方 vol.091

IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定する|Excel(エクセル)の使い方 vol.091

Excel(エクセル)で頻繁に使われる関数の一つがIF関数です。値に対して条件を指定して判定するための関数ですが、複数の条件を指定したい場合、IF関数式の中にさらにIF関数式を記述するネスト(入れ子)という方法を取る必要がありました。ところが、Microsoft365版Excelで新たに追加されたIFS関数を使うと、式のネストを使わず簡単に複数条件から判定が行えます。ということで今回のExcel(エクセル)の使い方 vol.091は、IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定するです。

※IFS関数はExcel2019・Microsoft365版Excelのみの機能です。パッケージ版Excel2016では利用できません。

  • 条件を指定して値の判定を行うとき
  • 式のネストが複雑化してしまうとき

IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定する方法

従来のIF関数の場合

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IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定する|Excel(エクセル)の使い方 vol.091

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IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定する|Excel(エクセル)の使い方 vol.091

平均売上を、

  • ¥1,700,000以上で良
  • ¥1,700,000未満¥1,500,000以上で可
  • それ以下で不可

と表示する式を、従来のIF関数で記述し下方向にオートフィルします。IF関数だと、
=IF(E3>=1700000,”良”,IF(E3>=1500000,”可”,”不可”))
と記述します。
このように、従来のIF関数で複数条件を指定しようとすると、IF関数式内にさらにIF関数を記述するネスト(入れ子)という方法をとる必要があります。IF関数は=IF(論理式,値が真の場合,[値が偽の場合])という順で記述しますが、分岐する条件を一つしか指定できません。


IFS関数の場合

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IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定する|Excel(エクセル)の使い方 vol.091

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IF関数に代わるIFS関数で複数条件を簡単に判定する|Excel(エクセル)の使い方 vol.091

IF関数と同じ判定をIFS関数で行う場合、=IFS(論理式1,値が真の場合1,[論理式2,値が真の場合2],…)の順番で記述します。
=IFS(E3>=1700000,”良”,E3>=1500000,”可”,E31500000,”不可”)
理論式1が偽であれば次の理論式2へ・・と順番に判定を行っていきます。理論式では以下のような比較演算子を使うことができます。

条件 意味
A > B AはBよりも大きい
A < B AはBよりも小さい
A >= B AはB以上
A <= B AはB以下
A = B AはBと等しい
A <> B AとBは等しくない

下方向にオートフィルすれば、結果が表示されます。このように、IFS関数を使うと煩雑な式のネストを使わず、左から順番に理論式を書いていけば良いので簡単ですね。


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