Excelを使う上で欠かせない関数。もちろんセルに直接入力してもよいのですが、実はクリックだけで挿入できる「関数ライブラリ」という便利なものがあります。ということで今回のExcel(エクセル)の使い方はクリックだけで使える関数ライブラリを使う方法です。
Excel(エクセル)の関数ライブラリとは!?
Excel(エクセル)の関数ライブラリでは関数が目的に合わせて12種類に分類されています。クリックだけで関数の挿入が可能なため作業効率のアップに貢献してくれます。また関数を手打ちするよりミスが少なく、知らない便利な関数を発見できるなどのメリットもあります。
Excel(エクセル)の関数ライブラリ
含まれる関数の種類 | |
---|---|
財務 | おもに金利計算や試算評価などをしたい時に使います。Excel(エクセル)というアプリケーションの特徴上多く使う関数群かもしれません。 |
論理 | プログラムでいうところの条件分岐です。IF文を使った条件分岐に必要な関数が集められています。 |
文字列操作 | 文字列を扱う上で必要になってくる関数が集められています。例えば文字と文字をつなぐ文字列連結関数や置き換え関数などです。 |
日付/時刻 | その名の通り日付や時刻に関する関数が集められています。今の時刻を取得したり西暦を和暦にしたりできる関数があります。 |
検索/行列 | XLOOKUPなどの検索用関数や行と列の位置を入れ替える関数などが集められています。 |
数学/三角 | 四則演算から三角関数、累乗などの関数が集められています。財務関係の関数以上にこのグループの関数は使うことになると思います。 |
統計 | データの大小を比べたり、平均を出したり、標準偏差をだしたりとこちらもExcel(エクセル)ではよく使う関数群かもしれません。 |
エンジニアリング | 科学や工学系の特殊な関数が集められています。通常の仕事上ではあまり使う機会はなさそうです。 |
キューブ | Microsoft SQL Server Analysis Servicesで利用される「キューブ」関連の関数が集められています。キューブから特定のデータや値などを取得する時に使います。 |
情報 | セルの情報を取得したい時に使える関数が集められています。セル関係だけではなくシートが何枚あるかなどの情報を知りたい時の関数もあります。 |
互換性 | 2007以前と互換性のある関数が集められています。 |
Web | URLのエンコードなどの関数が集められていますが、今のところその数は3つです。 |
クリックだけで使える関数ライブラリを使う方法
ではさっそくExcel(エクセル)の関数ライブラリを使ってみます。
1
まずは関数を挿入したいセルをクリックして選択状態にします。
2
グローバルタブから数式のタブを選択します。
3
関数ライブラリパネルから使いたい関数群を選択します。今回は合計値を求めるSUM関数を挿入したいので、数学/三角をクリックします。
4
候補リストがプルダウン形式で表示されるので、その中から使いたい関数を選択しクリックします。今回はSUMをクリックします。
5
設定画面が表示されます。選択した関数によって設定内容が異なります。今回はSUM関数なので、合計値を出したいセルの範囲を数値1に指定します。設定が完了したらOKをクリックします。
6
設定内容どおりに関数が選択したセルに挿入されます。完了です。