昆虫採集といえば蝶(チョウ)が一番人気といっても過言ではないと思います。夏の夜電灯に群がるのは蛾(ガ)が一番人気といっても過言ではないと思います。蝶(チョウ)も蛾(ガ)ともに姿形がにていて羽に独特の模様がある点が似ています。でも蝶(チョウ)は美しくきれいで、蛾(ガ)はなんか汚い・・・、なんて思ってしまっています。ところで蝶(チョウ)と蛾(ガ)の違いってご存知ですか?ということで今回の「今さら聞けないチガイ」シリーズは蝶(チョウ)と蛾(ガ)の違いについてです。
蝶(チョウ)とは!?
実は世界では日本ほど蝶(チョウ)と蛾(ガ)を区別しないで扱っています。蝶(チョウ)も蛾(ガ)も昆虫綱鱗翅目(チョウ目・ガ目)に属する生き物ですが、蝶(チョウ)はその中でもRhopaloceraに分類されている生き物です。具体的な違いといえば大きくあげると4つあり、触角の形状・腹部の形状・行動する時間・静止する時の羽の扱いあたりになると思います。
まず触角の形状ですが、蝶(チョウ)の触角は細長くまっすぐ伸びていて、先が丸まっているためよく棍棒状なんて言われます。腹部の形状は蝶(チョウ)はどちらかというと細いです。行動する時間については蝶(チョウ)は昼行性です。最後に蝶(チョウ)はは羽を閉じて静止します。とはいえ例外がたくさんあり、必ずしも蝶(チョウ)はだから・・・、というわけではありません。
蛾(ガ)とは!?
蛾(ガ)も昆虫綱鱗翅目(チョウ目・ガ目)に属する生き物ですが、Rhopaloceraに分類されている蝶(チョウ)以外のものを全て蛾(ガ)と言われるそうです。さて、蝶(チョウ)であげた4つの違いについて蛾(ガ)はというと、蛾(ガ)の触角の形状は先端が丸く膨らんでいるいるわけではなく、糸状や羽毛状の種類が多く、腹部の形状は蝶(チョウ)に比べると太いです。そして蛾(ガ)は夜行性で、静止している時は羽を広げたままです。
とはいえ、くどいようですが例外もあり、たとえばカストニア科やマダラガ科の蛾(ガ)の触角は棍棒状になっています。難しいですね。。。
蝶(チョウ)と蛾(ガ)の違いまとめ
蝶(チョウ)と蛾(ガ)の違いを以下にまとめましたが、あくまで例外が多いことをお忘れなく。
- 蝶(チョウ)も蛾(ガ)も昆虫綱鱗翅目(チョウ目・ガ目)に属する生き物
- 昆虫綱鱗翅目(チョウ目・ガ目)の中でRhopaloceraに分類されていないものを蛾(ガ)と呼ぶ
- 蝶(チョウ)の触角は棍棒状で蛾(ガ)の触角は糸状や羽毛状の種類が多い
- 蝶(チョウ)の腹部は細いが、蛾(ガ)の腹部は太い
- 蝶(チョウ)は昼行性で蛾(ガ)は夜行性
- 蝶(チョウ)は羽を閉じて静止するが、蛾(ガ)は羽を広げたまま静止する